明石駅から北へ徒歩5分の所に、明石市立文化博物館があります。
冬季特別展「天才たちの青春」が2月4日(日)まで開催されています。世界の巨匠たちが子どもの頃描いた絵が100点ほど展示されています。展示物はおかざき世界子ども美術博物館(愛知県岡崎市)から借りたコレクションです。
ポスターはこちら。左上から順に、ムンク18歳「雪景色の中の少年(1881年)」、ロートレック17歳「馬上の二人の兵士(1881年)」、クレー19~20歳頃「椅子に座る少女(1898-99年頃)」、モネ17歳「水車小屋(1857年)」、岸田劉生16歳「秋(1907年)」、小出楢重「婦人像(1907年)」。やはり巨匠になる人は、大学に入るまでに完成しているようです。
モネは家が貧乏だったため、15歳で絵を売ってお金を儲け、そのお金で美術大学へ行った、デュフィは音楽家一家だった、ピカソの父は美術の先生だった、など、詳しい解説もありました。
家庭環境はさまざまですが、共通しているのは、絵を描くのが好きで時間を忘れて描いていた、小さい頃から絵を習っていた、この2点。やはり我流では限界があるようです。
既成の物に疑問を持ち、学閥や組織から離脱した巨匠は貧乏に苦しんだようですが、そうでなければ、芸術活動の傍ら学校で教えたり、企業に所属してPOPデザインや新聞記事の挿絵を描くなど、いろいろ仕事があり、それなりに食べていけたようです。