神戸教会寺院散策 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 神戸市役所、三ノ宮駅、新神戸駅をつなぐメインストリートがフラワーロードです。このフラワーロード沿いに人目を惹く建物がありました。山手迎賓館です。

 

 フラワーロードを北へ歩き、1本東の路地に入ると、フロインドリーブ本店があります。

 

 ハインリヒ・フロインドリーブ(1884-1955)は日本で活躍したドイツのパン職人で、敷島製パン初代技師長を経てパン屋を開店しました。NHK朝の連続テレビ小説「風見鶏」のモデルになった人物です。

 

 フロインドリーブ夫妻の保存計画により、教会を改装して1999年からカフェの営業を始めました。教会としての歴史は古く、神戸の開港とともにキリスト教各教派師とその信者が旧居留地内の教会に集まり、1870年からユニオンチャーチと称して活動したことに始まります。神戸ユニオン教会は1929年に誕生しました。

 

 新神戸駅で西へ曲がり、北野通りを歩きました。この通りに神戸北野教会があります。結婚式場にふさわしく庭が立派な教会です。

 

 途中、神戸観光バス「シティーループ」とすれ違いました。ハーバーランドから新神戸駅までの観光名所を一巡しているバスです。

 

 不動坂を下ると住宅地の中に神戸ハリストス正教会があります。ハリストスとはキリストという意味で、ロシア正教の教会です。

 

 近くに神戸バブテスト教会があります。バプテストとはバプテスマ(浸礼での洗礼)を行う者の意味に由来しており、1517年にルターの宗教改革により、カトリックから分離してプロテスタント派が誕生しました。

 

 近くにカトリック神戸中央教会があります。建物としては写す価値無しですが、こちらは伝統的なカトリック派の建物です。

 

 西へまっすぐ歩き、神戸ジャイナ教寺院に入りました。ジャイナ教とは、徹底した苦行・禁欲で知られるインドの宗教です。日本では大変珍しく、全国で1つの寺院です。

 中に入りましたが、焼香の匂いに耐えられず、すぐに出ました。

 

 さらに西へ歩くと、関西ユダヤ教会があります。ユダヤ教とは、古代の中近東で始まった唯一神ヤハウェを神とし、選民思想やメシア(救世主)信仰などを特色とするユダヤ人の民族宗教です。

 

 パールストリートに神戸ムスリムモスクがあります。ムスリムとはイスラム教徒のことで、1935年に神戸在住のトルコ人、タタール人、インド人貿易商らの出資により建てられた日本で最初のモスクです。

 

 地下鉄山手線に沿って西へ歩き続けました。県庁の近くに日本キリスト教団があります。1874年に建てられた日本最古級のプロテスタント教会で、とても立派な建物です。

 

 元町駅に着きました。JR1駅区間の様々な宗派の教会を周りました。この日の散歩はこれで終わります。