北野通りのチケット売場には英国館など8館巡りセット券が販売されています。2階の「トリックアート・不思議な領事館」に入りました。
戦後はパナマ領事館として使用され、カルロス領事の住居でもありました。阪神・淡路大震災後、美術館に改装したと思われます。
トリックアートとは平面のものを立体的に描き表す芸術で、創始者は劒重和宗(けんじゅうかずむね、1940-1997)です。1987年に(株)エス・デーを設立し、商標登録しました。
美術館の絵は全てエス・デーに所属するアーティストの作品です。絵の前でポーズを取るよう、説明がありました。
とても大きくて重たいお肉。フォークが近づいてきた!私も食べられるのか?
グラスを塞がれてドラキュラの餌食に。もう逃げられません!
南京町の龍。空高く舞い上がれるか?
サタンの椅子。この椅子は座れないので、ポーズを保つのが大変でした。
「美術館は一部の人のものではない。絵心のある人もない人も、そして大人も子供も、誰もが楽しめるような、もっと身近なものであるべきだ。」
こんな創始者の考え方がしっかりと反映された美術館でした。