京都御所はとても広く、端から端まで歩くと3分ほどかかります。
塀には牛車が通ったであろう唐門が数か所あります。
半月前に見落としていたものはこれ。御所の鬼門で角が削られています。
とても分かりにくかったのですが、屋根の中に木彫りの猿がいます。御所の鬼門を守る日吉山王(ひえさんのう)神社の使者ですが、夜になると付近をうろついていたずらをしたため、金網を張って閉じ込めたといわれています。
猿がいることもあり、この付近は「猿が辻」と呼ばれています。開国派と尊王攘夷派がせめぎあう幕末の1863年、公家で攘夷派の姉小路公知(あねこうじきんとも)が殺された場所でもあり、この事件は「猿が辻の変」と呼ばれています。
今にも雨が降りそうな天気です。京都御苑を出て近くの梨木神社に寄りました。