2016年4月29日にオープンした京都鉄道博物館に行ってきました。
敬老の日に行ったこともあり、人がいっぱいでした。まずは鉄道のあゆみから。
以下、資料の文献から一部抜き書きをしています。
鉄道の起源は、16世紀にドイツの炭鉱で木のレールを敷いた道の上を貨車で運んだことが発祥とされています。
産業が盛んになった18世紀英国の炭鉱では、金属製のレールが登場し、馬に貨車を引かせたことが近代の鉄道の礎になったと言われています。
1765年、英国のジェームズ・ワットは、主に鉱山などで使われていた蒸気機関を改良することに成功しました。それまでピストン運動だった蒸気機関を回転運動に改良したことで、同時に複数の作業が行えるようになり、工業製品の大量生産を可能にしました。産業革命に大きく役立った蒸気機関は、のちに蒸気機関車へと発達しました。
リチャード・トレビシックは、1771年に英国コーンウォール地方の炭鉱作業員の家に生まれ、鉱山で働きながら蒸気機関などの技術を学び、1804年、世界で初めて蒸気機関に車輪を付けて走らせました。約16kmの距離を約4時間で走行させたそうです。
ジョージ・スティーブンソンは、1781年に英国ノーサンバーランド州に生まれました。17歳から炭鉱で働き始め、その後、炭鉱の技師になってロケット号などの蒸気機関車を発明しました。1823年には、息子のロバートと共に、ロバート・スティーブンソン社(世界初の蒸気機関車メーカー)を設立し、鉄道の発展に貢献しました。
英国のストックトン~ダーリントン鉄道は、1825年に世界初の公共鉄道として開業しました。しかし、当時は馬車鉄道が主流であったため、蒸気機関車と馬車による輸送が併用されました。下の写真は、鉄道開業の際に、ジョージ・スティーブンソンによって作られた蒸気機関車「ロコモーション号」です。
その後、鉄道は1830年にアメリカ、1832年にフランス、1835年にドイツやベルギー、1830~40年代はヨーロッパを中心に広がり、1850年代に入ると世界各国へ広がっていきました。
日本に蒸気機関車が伝わったのは1853年。詳しい事は次に続きます。