須磨離宮公園のバラ⑧ | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 2017年、神戸バラ育成に尽力されている藤岡友宏氏が、開園50周年を祝って「茜離宮」を寄贈。こうして須磨離宮公園オリジナルのバラが誕生しました。

 

 

 明るい朱オレンジ色で、香りある大輪バラ(ハイブリッド・ティー系)の作出は世界初の試み。育成家にしか分からない苦労もたくさんあり、10年がかりで作出したとの事。結果、下図の交配で茜離宮が生まれたのです。

 

 

 濃い燃えるような朱オレンジの花色。特に秋は鮮やかになると言われています。

 

 

 今回は、王侯・貴族のバラ園に咲くハイブリッド・ティー系の品種を集めました。解説は須磨離宮公園HPからの引用です。

 

 

マダム・バタフライ

 1918年、アメリカのヒルが作出。独特の強い香りがする、半剣弁高芯咲きでピンク色のバラです。名花オフェリアの枝変わり種。

 

 

クライスラー・インペリアル

 1952年、アメリカのラマーツが作出。半剣弁高芯咲きで、濃紅色の大輪花を咲かせます。香りも強い品種です。

 

 

ガーデン・パーティー

 1959年、アメリカのスイムが作出。クリームに淡いピンク。パーティーにふさわしい上品な婦人を連想させる逸品です。

 

 

レディー・ローズ

 1979年、ドイツのコルデスが作出。大型で多花性のバラ。花もちも良く切花向きでもあります。1981年ベルファスト金賞を受賞しました。

 

 

乾杯

 1983年、鈴木省三が作出。二番花、三番花も美しく咲き、性質が極めて丈夫なバラです。人生に「乾杯」の願いをこめて。

 

 

メルヘン・ケニギン

 1985年、ドイツのコルデスが作出。「おとぎ話の女王」という意味のバラです。剣弁高芯咲きの美しいピンクの花をつけ、コンテストの常勝品種です。

 

 

リボリューション・フランセーズ

 1989年、フランスのメイアンが作出。「フランス革命」という意味のバラです。

 

 

ステンレス・スチール

 1991年、アメリカのカルースが作出。花色は明るい藤色で美しく、香りも良いバラです。

 

 

楽園

 1996年、京成バラ園が作出。フルーティーな香りの強健種です。

 

 

ムーン・ストーン

 1998年、アメリカのカルースが作出。白に淡いピンクの覆輪がある大きな花をつけます。

 

 

ニュー・ウェーブ

 2000年、寺西菊雄が作出。波打つ花びらは珍しく、香りも良いバラです。

 

 

今日はここまで。次に続きます。