須磨離宮公園のバラ⑦ | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

先日の続き。

 

 今回は、王侯・貴族のバラ園に咲くモダンローズのうち、有名人にちなんだ品種を集めました。解説は須磨離宮公園HPからの引用です。

 

 

芸能人にちなんだバラ

 

リリー・マルレーン(フロリバンダ系)

 1959年、ドイツのコルデスが作出。鮮やかな赤は春よりも秋に濃くなります。リリー・マルレーンは第2次世界大戦後、ハリウッド女優のマレーネ・ディートリヒ(1901-92)が平和を願って歌った名曲です。

 

 

マリア・カラス(ハイブリッド・ティー系)

 1965年、フランスのメイアンが作出。20世紀最大の名ソプラノ歌手(1923-77)にちなんだバラです。

 

 

カトリーヌ・ドヌーブ(ハイブリッド・ティー系)

 1981年、フランスのメイアンが作出。「シェルブールの雨傘」に出演した名女優(1943-)にちなんだバラです。

 

 

ザ・マッカートニー・ローズ(ハイブリッド・ティー系)

 1991年、フランスのメイアンが作出。ポール・マッカートニー(1942-)の名を冠したバラです。

 

 

ヘンリー・フォンダ(ハイブリッド・ティー系)

 1995年、アメリカのJ&Pが作出。黄色のバラを愛した往年の映画俳優(1905-82)にちなんだバラです。フォンダは1981年「黄昏」によりアカデミー主演男優者などを受賞します。咲いても色あせしないのが魅力的なバラです。

 

 

音楽家にちなんだバラ

 

ニコロ・パガニーニ(フロリバンダ系)

 1991年、フランスのメイアンが作出。19世紀イタリアの名バイオリニスト(1782-1840)にちなんだバラです。整った剣弁高芯咲きの赤バラです。

 

 

ヨハン・シュトラウス(ハイブリッド・ティー系)

 1994年、フランスのメイアンが作出。ワルツの王と言われる19世紀の作曲家(1825-99)にちなんだバラです。ウィーンで活躍し、「美しき青きドナウ」などが有名、軽やかな舞曲のイメージをさせるこのバラは切り花にも向きます。

 

 

チャイコフスキー(シュラブ系)

 2000年、フランスのメイアンが作出。19世紀ロシアの名作曲家(1840-93)にちなんで名づけられたバラ。早咲きで秋もたくさんの花をつけます。

 

 

画家にちなんだバラ

 

ピカソ(フロリバンダ系)

 1971年、イギリスのマグレディが作出。花弁の縁に白い筋などが入るハイドペイントの世界初品種です。画家の巨匠パブロ・ピカソ(1881-1973)の名がつけられたバラです。

 

 

トゥールズ・ロートレック(ハイブリッド・ティー系)

 1993年、フランスのメイアンが作出。後期印象派の画家ロートレック(1864-1901)にちなんだバラです。

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ(フロリバンダ系)

 1993年、フランスのメイアンが作出。イタリア・ルネサンス期の天才芸術家ダ・ヴィンチ(1452-1519)にちなんだバラ。代表作にモナ・リザや最後の晩餐があります。

 

 

オーギュスト・ルノワール(ハイブリッド・ティー系)

 1994年、フランスのメイアンが作出。深いピンクの花。印象派の巨匠ルノワール(1841-1919)にちなんだバラです。

 

 

カミーユ・ピサロ(フロリバンダ系)

 1996年、フランスのデルバールが作出。19世紀フランスの印象派画家(1830-1903)に捧げられたバラ。

 

 

ミケランジェロ(ハイブリッド・ティー系)

 1997年、フランスのメイアンが作出。ダビデ像などの彫刻や建築・絵画で有名な、イタリアルネサンスの巨匠(1475-1564)の名を冠したバラです。明るく美しい輝くような黄色の花を咲かせます。

 

 

モーリス・ユトリロ(シュラブ系)

 2004年、フランスのデルバールが作出。20世紀近代画家(1883-1955)にちなんだバラです。

 

 

ポール・ゴーギャン(シュラブ系)

 2006年、フランスのデルバールが作出。19世紀後期印象派画家ゴーギャン(1848-1903)に捧げられたバラです。

 

 

文学者にちなんだバラ

 

オーナー・ドゥ・バルザック(ハイブリッド・ティー系)

 1994年、フランスのメイアンが作出。現代小説の創始者であり、「人間喜劇」を著した19世紀の文豪バルザック(1799-1850)の名にちなんだバラです。

 

 

アウグスタ・ルイーゼ(シュラブ系)

 1999年、ドイツのタンタウが作出。18世紀の文豪ゲーテ(1749-1832)の文通相手の名にちなんだバラです。

 

 

サンテグジュベリ(ハイブリッド・ティー系)

 2003年、フランスのデルバールが作出。「星の王子さま」の作者(1900-44)の名を冠したバラ。

 

 

その他のバラ

 

オーバーナイト・センセーション(ミニチュア系)

 1998年、アメリカのノアイーストが作出。宇宙へ行ったバラとして有名です。香水になるほど香りが強いバラです。向井千秋さん(1952-)がスペースシャトルの無重力状態で行った、香りの実験の使用されました。

 

 

アンドレ・ル・ノートル(ハイブリッド・ティー系)

 2001年、フランスのメイアンが作出。ヴェルサイユ宮殿を設計した著名な造園家(1613-1700)にちなんだバラです。

 

 

オリヴィエ・ローランジェ(シュラブ系)

 2002年、フランスのデルバールが作出。ブルターニュ地方にある三ツ星レストランのシェフの名がついたバラです。返り咲きの品種です。

 

 

今日はここまで。次に続きます。