今回はフロリバンダ系について。
最初の品種はデンマークのポールセンによる1924年作出のエリゼ・ポールセンと言われています。その後ドイツのコルデスによるピノキオ(原名ローゼン・メルヘン)により、フロリバンダの型が確立しました。
以下、王侯・貴族のバラ園に咲くフロリバンダ系のバラを集めました。解説は須磨離宮公園HPからの引用です。
サマースノー
1938年、アメリカのパーキンスが作出。つるサマースノーから四季咲きに枝変わりした、非常に珍しいケースのバラです。
ブライダル・ピンク
1967年、アメリカのブーナーが作出。結婚式もできる離宮公園にふさわしい名のバラです。
エーデルワイス
1970年、デンマークのポールセンが作出。ベージュピンクのつぼみから純白の花が咲きます。
リップルス
1971年、イギリスのグレイスが作出。大きく波打つ花弁が特徴の、花つきが良いバラです。
グレイ・ドーン
1975年、イギリスのグライスが作出。グレーから茶色の神秘的な色合いの花が咲きます。
ゴールド・バニー
1978年、フランスのパオリーノが作出。性質、色、いずれも素晴らしく、早咲きで、花持ちも良い品種。黄色のバラの代表と言っても良いバラです。
チンチン
1978年、フランスのパオリーノが作出。イタリア語で「乾杯」を意味するバラで、花もちが良いです。
ラ・セビリアーナ
1978年、フランスのメイアンが作出。耐病性や耐寒性・耐暑性に優れた強健種です。
紫の園
1980年、小林森治が作出。たそがれの改良品種です。
アンジェラ
1984年、ドイツのコルデスが作出。かわいい花がびっしりとつくバラです。つる性で、スタンダード仕立てやボール仕立てにも向きます。
ニコル
1985年、ドイツのコルデスが作出。病気に強くて育てやすいバラです。美しい花色を長く保つのが魅力です。
オンディーナ
1986年、小林森治が作出。年間を通して花色が安定する青バラ。夏季剪定は軽めに行い、うどんこ病に注意が必要。
ミュージック
1986年、浅見均が作出。5輪以上の大きな房咲きになります。水揚が良いので切り花にも向く品種です。
緑光
1986年、京成バラ園が作出。淡い黄緑色のつぼみから白い花が咲きます。別名千鳥ともいいます。
連弾
1987年、京成バラ園が作出。赤と白の二色のハーモニーがピアノの連弾を思い起こさせます。
マチルダ
1988年、フランスのメイアンが作出。多花性で性質も丈夫。気温が低いときは花色がピンク色ですが、熱くなると白っぽくなります。
ブルー・バユー
1993年、ドイツのコルデスが作出。淡い香りのバラです。花つきは良いが、雨で傷みやすいのが欠点でもあります。
ラ・ヴィ・アン・ローズ
1994年、亀山寧が作出。「ばら色の人生」という意味のバラです。12月まで咲き、花数が多く、一輪でも大きな花が咲きます。
センチメンタル
1997年、アメリカのカルースが作出。艶やかな赤と白のストライプの花をつけるバラです。
セレッソ
1998年、確実園本園が作出。11月以降の低温の季節でも咲くバラです。
今日はここまで。次に続きます。