上醍醐の登山口に女人堂があります。昔、女性は山に登らず、ここで山上の仏様を拝んでいたそうです。
今でも山に登らない人は、この仏像を拝みます。
山に登ろうか迷いました。山頂まで1時間、入山料600円。往復で2時間。5時半に戻ることになります。
高台寺で夜桜を見る前に平安神宮に寄って、と考えていましたが。日を改めたらまた醍醐寺境内の拝観料500円がかかります。
迷った挙句、登ることに。
入山料を払う前に「護身ですか?」と聞かれました。
上醍醐境内で護身をする場所があり、この日はやっていないということでした。
上醍醐の鳥居をくぐりました。
参道の入口。今から1時間の登山が始まります。
10分ほど登ると看板が立っていました。醍醐の花見跡です。
以下、看板の説明文です。
1598年に豊臣秀吉はこの槍山で花見を催しました。平地には花見御殿を建て、女人堂から槍山の間には、長束正家をはじめ、各武将により趣向をこらした茶屋八棟が設けられました。
この花見に先がけて山内馬場先から槍山に至る両側には桜の木700本を植えさせました。
花見の当日、秀吉は秀頼・北政所・西の丸・松の丸・三の丸を従え、山下の桜が一望できる檜山の御殿で花見の和歌を短冊にして桜の枝につり下げました。
20分ほど登ると不動の滝がありました。案内板によれば、ここでちょうど半分です。
しかし、実際は不動の滝で3分の1ほどで、頂上まで険しく長い道が待っていました。
息が切れて、途中で休憩を取りながら登りました。
頂上まで登れたようです。
下り坂を歩き、上醍醐の境内に向かいました。
境内の入口に醍醐山の略史や俯瞰図が掲示されていました。以下、その文章です。
醍醐山は弘法大師の法孫である聖宝理源大師が開創しました。
醍醐とは、牛や羊の乳を精製した濃厚で甘みのある液汁で、五味のなかで最高においしい物です。弘法大師の真言の教えを「醍醐のような最上の教え」と喩(たとえ)、醍醐寺と名付けられました。
醍醐寺発祥の地、醍醐水。聖宝理源大師の隠居地です。霊力によって水が沸いたと言われています。
物事の本当の面白さや本質のことを「醍醐味」と言いますが、その言葉の由来を初めて知りました。