妙蓮寺から西へ10分ほど歩くと、雨宝院(うほういん)があります。
雨宝院は、弘法大師空海開基の寺で別名「西陣聖天宮」とも呼ばれています。
本堂に安置する大聖歓喜天(だいしょうかんきてん)像は、821年、空海が嵯峨天皇の悩みが解消するように祈願して安置したものとされています。
本堂のあたりに、久邇宮朝彦親王(くにのみや あさひこしんのう 1824-91)が参拝した際に、にわか雨をしのいだ「時雨(しぐれ)の松」と呼ばれる松があるそうです。
本堂やその周辺の花を見ていて、松は見落としました。
観音堂は逆光がきつく撮影した写真をうっかり削除するところでした。
観音堂の中に千手(せんじゅ)観音立像(りゅうどう)が安置されています。
平安時代初期の作品で、千手観音にしては腕の数が少なく、実際は十本ほどしかありませんが、かつてはもっとついていたそうです。
境内には「西陣五水」(安居井、千代野井 桜井、鹿子井)の一つ「染殿井」があります。
この水に染物を濡らすとよく染まると言われています。
御衣黄桜(ぎょいこうざくら)・歓喜桜・観音桜・松月桜などが咲く桜の名所ですが…
桜は全く咲いていませんが、白モクレンがきれいに咲いていました。
別の門から出ました。
ここの桜の見頃は4月中旬。この時期の観光は無理なので、来年また来ようと思います。