旧居留地95番地に、外国人居留地の設計を行った英土木技師ジョン・ウィリアム・ハートの顕彰碑があります。
彼の設計図をもとに126区画の敷地割りが行われ、神戸港開港(1868)から半年で整備が完成し、競売で土地を購入した外国人は、商館、領事館、ホテル、教会などの建設を始めました。
15番地に建築された建物は、神戸の旧居留地に現存する唯一の建物として、重要文化財に指定されています。
居留地の下水道は全長1880mで、円形管と卵型管を南北道路に沿って6本敷き、1873年頃完成しました。近代下水道としては一番古いもので、現在でもその一部が使われています。
1894(明治27)年、政府はイギリスとの間に日英通商航海条約を締結し、領事裁判権の撤廃と外国人居留地の返還を実現。その後同じ内容の条約をアメリカ、フランスなど14ヵ国と締結。これら一連の条約は1899(明治32)年に発効し、神戸外国人居留地は日本側に返還されました。



