南京町 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 西安(せいあん)門から南京町に入りました。西の方角は「福壽三多」。三多とは「多子・多寿・多福」を指し、中国人が昔から追い求めてきた理想だと言われてます。


 南京町の歴史は古く、江戸時代の長崎貿易に従事した中国人の多くが南京周辺の長江下流域出身だったため、中国人を「南京さん」と呼び、中国人が多く住む地域を「南京町」と呼ぶようになりました。


 コンビニも南京町仕様。


 長安(ちょうあん)門を出ると、大丸があります。東の方角は「長命百歳」。100まで生きますように、という願いが込められているそうです。


 西から東へ歩いた後、中央広場に戻りました。今度は南から北へ歩きます。


 路地に入るとトイレがあります。普通のトイレではありません。観光トイレです。春節祭で使う龍が潜んでいるため、「臥龍殿」と呼ばれています。「臥龍は雪雨を得て天に昇る」という話に由来するそうです。


 余談ですが、春節祭で使う獅子は、JR元町駅の構内に展示されています。


 海榮(かいえい)門を出て真っすぐ南へ歩くと神戸港に着きます。南の方角は「頭上加冠」。この門には「栄誉・栄達」を託しました。


 北は鬼門だから門が無いのでしょうか?いかつい表情をした獅子が一対並んでいます。北の方角は「連生貴子」。代々優秀な子供に恵まれますように、という願いを託しました。