圓光寺(庭園) | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

詩仙堂から5分で圓光寺(えんこうじ)に着きました。



圓光寺石碑


1601年、徳川家康が国内数学の発展を図るため、下野足利学校の学頭・三要元佶(さんようげんきつ)禅師を招き、伏見に圓光寺を建立し、学校としました。臨済宗南禅寺派の寺です。
1667年、現在の地に移りました。



山門


奔龍庭と本堂
 奔龍庭は白砂を雲海に見立て、天空を昇る龍を石組で表わした枯山水。平成に入ってから作られました。後ろは本堂です。



奔龍庭と本堂


本堂の中は、宝物が展示されていました。


日本最古の木活字。
圓光寺では、孔子家語(こうしけご)・貞観政要(しょうかんせいよう)など、多くの書籍を刊行しました。出版に使用された道具で、重要文化財に指定されています。



木活字


十牛之庭。本堂の前に広がる庭。
牛を追う牧童の様子が描かれた「十牛図」を題材にして、近世初期に作られた池泉回遊式の庭園です。



十牛之庭


栖龍池。十牛之庭にある池。



栖龍池


池の終点には座禅堂があります。十牛図の物語をヒントにした構成です。


十牛図に描かれている牛は、人間の仏心を表していて、牧童が禅の悟りに至るまでの道程であり、懸命に探し求めていた悟りは自分の中にあったという話です。



座禅堂1


座禅を組む所


座禅堂2