今回は具体的な話になりますが、何か新しいことを学ぼうとすると、自分が知っているそれまでの内容とかなり違うことがあります。スキルや知識の方も進歩していたりしてどんどん新しいものに変わっていく、その現実を目の当たりにして多くの人はそこで戸惑うようです。自分が知っている内容と違えば当然なのかもしれませんが、中にはその状況が受け入れられないという人が出てくる事もあるようです。そう思ったら、ちょっと立ち止まって考えてみてください。自分は何のためにここに来たのか、新しい知識やスキルを身に付けるためじゃなかったのかと。ひょっとしたら、自分が知っているスキルのスタイルの方が古くて話にならないかもしれません。ですから、新しい内容を受け入れることが必要です。それまでのスキルや知識にしがみついていては、新しいものを受け入れる事は出来ません。
最近は、セミナーや講座にもよりますが、中にはとても高額な設定のモノがあるようです。なぜそれだけ高額になっているかというと、理由の一つとして中途半端な冷やかし参加を排除するためというのがあるそうです。つまり、参加者は真剣に受講したい人だけにするためです。真剣に受講したい側も高額はツラいと思いますが、そうやってちょっと無理をしてでも学びたければ参加するわけですね。だからこそ身に付くのでしょう。
しかし、それでも後になってから「分からなかった、理解できなかった」と悪く云う人がいます。その場では言わずに(もっとも、なかなか言い辛いでしょうが)セミナーが終了した翌日くらいになってから言い出す人がいると聞いたことがあります。それって、単に受け入れられなかっただけじゃないのでしょうか。それとも、その人が知っているスキルや知識が邪魔をしたのでしょうか。もしもそうであれば、それは当人の責任です。
前回も書きましたが、大人と子供の大きな違いは「経験の量」の差でした。そして、経験の量の差は学びの量じゃないかとも書きました。また、その奥には学ぼうという心の姿勢や向上心があると思っているとも書いています。さらに、知識や経験も活かせなかったら無いのと同じだとまで書いています。
大人との比較になりますが、多くの子供はまだ経験の量が少ないはずです。でも、子供ならこれから経験を積んでいくわけですから、少なくて良いのです。いわば「白紙に近い状態」ですから、これから好きな絵を描くための真っ白なキャンバスが用意された、そんな状態だと思います。これから自分が好きな絵を描いていけばよいのです。
ちょっと聞きかじりの知識があったとして、それをひけらかす子って時々いますよね。そういう子は、必ずと言って良いほど大人に叱られているようです。特に学校のような場では、そんな行為が他の子供の学びの邪魔になるので、「黙っていろ」となります。そして、大人の力で黙らされることになるでしょう。
ですが、大人の場合は残念ながら同じことをするのは困難です。よほど邪魔になる場合くらいでしょうか。知っていることは「知っている」で当然なのですし、別にそれで構いません。しかし、これをひけらかすのはいけません。それこそ、途中で他の事を考えているうちにどんどんセミナーの方は進んでいって、気が付いたら何も分からなくなって落伍してしまう参加者が出て来るかもしれません。だからこそ、確実に身に付けるためにも、謙虚な姿勢を含む素直さが必要になるわけです。
最近のセミナーや講座の中には高額になることもあってでしょうか、返金保証がついている例もあるようです。もしも参加者が理解で出来なかった場合は受講料を全額返金するというものです。セミナー終了後の一定期間に限定されているようですが、中にはこれを悪用する人もいるのだとか。高額な受講料を支払って参加して、理解出来なかったとして返金を要求するような人がいるらしいと聞いたことがあります。質が悪いですね。
本当のところは、ある程度理解が出来たので返金を要求したうえで教材も転売して換金してしまう、こんな人も現実にはいるらしいのです。中には、最初から転売目的の人も居るとか居ないとか。これって、いったい何のために学びに行ったのでしょうか。定員が設けてあるような場合だと、その人が来たために参加できなかった人、どんな気持ちになるでしょうか。こんな質の悪い人は、受講した内容についての理解なんてきていないでしょう。おそらく、真剣に理解する気もないのでしょうね。こういった人は何事においても、損になる方を選ぶ人なのだと思います。
それはともかく、私は最初は言われた通りにやってみる事が最善の策だと思っています。何しろ、新しい事や初めての事を身に付けようとして学ぶ場合には、絶対に必要なモノを選んでいるはずですから。そして、詰まるところ身に付けることが出来ればよいのですから、あくまで「自分にとって」といった判断で良いと思います。習熟の度合いを考えるのであれば、隣の人を参考にして自分の進み具合を顧みる事も必要ですが、誰かと比べるという姿勢は不要です。身に付いたもの勝ち、それでよいと思います。
そのためには、やっぱり素直でないと・・・。
