潜在意識の特徴 その5 イメージ | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

今回は潜在意識の話題の中でも、比較的よく言われている話を取り上げます。表現としては様々なことが言われていますが、一言で表すとすれば「イメージが重要」ということです。これは「画像データが一緒だと潜在意識で処理しやすい」とか、「脳の第2言語はイメージだ」とか、いろいろな言葉で言い表されていることと同じものだと考えていただければよいと思います。

イメージというとアスリートのイメージトレーニングなどを思い浮かべる方もいるでしょう。具体的に、ありありとした情景を思い浮かべることで、それを現実の世界に持ってくるといった感じかもしれませんが、何もクリアなイメージでなければならないというわけではありません。ちょっとぼんやりしているような、遠くの山々に春霞がかかっているようなイメージでも構いません。

その方が言葉で表すより、情報量が多いと思いませんか。しかも、イメージを思い浮かべる方が言葉のように頭を捻らなくても、考えやすいんじゃないでしょうか。さらに、言葉を何度の繰り返して呪文のように唱えなくても、隙あらばそのイメージが思い浮かんできたりしませんか。

イメージの方が脳にも潜在意識にも、取り込みやすく扱いもラクなんですね。何よりも、潜在意識はイメージで情報を処理します。言葉を使った方が得意だとすれば、それは顕在意識の方ですね。ですから、言葉とイメージを比べた場合は、どうしてもイメージの方が強くなるんです。潜在意識の方が顕在意識より強いわけですから。

もしも、言葉とイメージに食い違いがあったとしたらどうなるでしょう。実は、人間は一般的にイメージの方が正しいんじゃないかと判断するのだそうです。ここも潜在意識が絡んでいるからでしょう。

唐突ですが、今度は自分事として考えてみます。誰しも、自分にとってよりよい未来を実現したいと思うのが常でしょう。ただ、どうやってその未来を実現させるかというところで頭を悩ませるんですよね。そして、ああでもない、こうでもないと考えるのですが、ちょっと立ち止まって振り返ってみてください。よく考えてみると、やろうとしていることって全部手段になっていませんか。ゴールそっちのけになっていませんか。

繰り返し考えていることが潜在意識では重要になっていますから、手段を考えてばかりだといつまで経ってもゴールに辿り着かない可能性がありませんか。それよりも、ゴールの方をしっかりとイメージした方がよいのではないでしょうか。そして、ゴールの方を繰り返してイメージすれば潜在意識はそれを重要として捉えますので、その状態じゃない現実の方を何とかしようとし始めるんじゃないでしょうか。そうすれば、手段は勝手に引き寄せられてくる可能性も出てきませんか。

こうすれば、思いのほかラクにゴールに近づけるんじゃないかと思うんです。もちろん、そのための行動は必要ですよ。何もしなければ現状は動き出しません。でも、どうせならラクな方がいいでしょう。何もズルいことをしているわけではありませんので、潜在意識はどんどん自分のために活用しましょう。