49、視野を広げる | サポートライター みけ の独り言

サポートライター みけ の独り言

電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

 視野と視点、視座

 

「視野を広げる」という言葉をよく耳にしますが、よく似た言葉で「視点を変える」といった表現を聞くこともあります。また「視座を高く~」と声をかけられた人もいるでしょう。この三つの言葉、いったい何が違うのでしょうか。

 

言葉の使い方として、視野は広い狭いといった表現が続きますし、視点の場合は同じとか違うとか変えるとかの表現になっています。視座の場合は高いとか低いとか、そんな言葉が続きますね。

 

視野の場合:

 

視野という言葉を使った時は、どれくらいの範囲のことが見えているかといった意味です。見えるとか見えているとかの範囲を示しますから、広い狭いといった表現になるわけですね。見えていることが即ち分かること(理解している事)という意味につながります。その中には詳しい部分もあればそうで無いところも有るかと思いますが、とりあえず理解が及ぶ範囲ということで良いでしょう。

 

視野は当然広い方が有利ですから、狭いと感じるなら広げる努力が必要になってきます。よく言われる「視野を広げる方法」の一つに読書が挙げられているんです。これは自分ではない、他人の知識や思考を知ることで、「そういうこともあるんだ」と自分の中に取り入れることを意味しています。

 

視点の場合:

 

先に挙げたように、視点という言葉の後には同じとか変えるとかの表現が続きます。この場合は「何を見ているか、どこを見ているか、見ている人のポジションはどの位置か」といったことを表しますね。詰まる所「何に注目しているか」というところに落ち着きそうです。

 

その違いの一つとして、見る人の立場が関係してきます。立場によってどこに重点を置いてモノを見るか、利点や欠点として何を見るか、何が重要かなどが変わってきます。それらの土台の上に立って考えるために、立場によって見る場所や見方が違ってくるわけです。

 

視点を変えるという事は、いろいろな切り口で物事を考えるということにつながります。これは同時に、物事の捉え方や考え方を変える事でもあります。相手の立場に立って物事を考えてみる事で、今までの自分の捉え方とは違った見方にも気付くでしょう。

 

視座の場合:

 

視座という言葉は先に挙げた視野や視点に比べると聞き慣れない人がいるかもしれませんが、これも重要な言葉の一つです。視座とは「物事を見る人の位置や立場」の意味です。そして、視座の後には高い低いという言葉が続きます。位置や立場が高ければ見える範囲も広くなるでしょうし、遠くまで見渡すことも出来るでしょう。

 

ただ、この場合の見える範囲は、視野とは意味が少し違うようです。視野といった場合は一つの分野の中での見える範囲というニュアンスがありますが、視座という言葉を使った場合は関連する複数の分野のことが見えるという意味であったり、物事の捉え方が具体的なものから抽象的なところに置き換わっていったりすることになるようです。

 

関連する複数の分野のことが見える場合は、連携やネットワークを強化したり相互に協力し合ったり効率化を図ったりといったことに繋げることが出来ます。抽象的な度合いで考えるなら、目の前の作業から少し身を引いて本来の目的に立ち返ってみたり、その作業の意味を考えたり見つめ直したりすることになります。

 

こう考えていくと、視野も視点も視座も、どれも仕事をする上で必要なものであると分かります。読書をすることがここでどう影響するかというと、自分のところにはない、他の人のところからの実例を知ったり考え方や捉え方のヒントを得たりする所あたりに関わってきそうですね。

 

読書をすることの効用、ただ漠然と読むのではどんな名著でもあまり得られるものは期待できませんが、目的をもって読書を行えば効果は大きいものになるでしょう。ただ、読書の効用としてみるなら、得るも得ないも自分次第という事になりそうです。