『受難』帚木蓬生著 角川書店
4月14日 既述
『最後の映画日記』池波正太郎著 河出書房新社
4月26日 既述
『百年文庫 「壁」』ポプラ社
5月1日『赤いチョーク』安倍公房著について既述。
「壁」という包括的なタイトルに基づき、他にカミューの『ヨナ』及びサヴィニオの『「人生」という名の家』が収録されている。ちなみにカミューの『ヨナ』は、『赤いチョーク』と同様画家が主人公であり、その画家の孤独と連帯の葛藤のようなものを描いた短編である。
百年文庫という短篇アンソロジーは、古今東西の名短篇が何百も集められており、気軽に短編小説でもというむきには、最高のアンソロジーである。
今月も読んだ本は、普段ベースからはかなり少ない。それというのも、『三島由紀夫論』平野啓一郎著、『古事記』三浦祐之訳、『ブッダ』ティク・ナット・ハン著の三冊を並行して読んでいるからである。それぞれ内容的にも量的にも気軽に読めるものではない。とりわけ『三島由紀夫論』は三月から読み始めたが、難解で悪戦苦闘して殆ど前に進まない状態である。
老いのせいか、どんな本を読んだか、たちまち忘却してしまう。後日の記憶のため記録しておく趣旨のものである。