新聞ネタ(8/ 3毎日新聞)である。いささか驚かざるを得ない記事を読んだのでこれを話題にしたい。

  ドイツのミュンヘン等10自治体に於いて、プールで女性がトップレスで泳ぐことが容認されたというものである。

背景にはいったい何があるのか。

男女は平等に扱われるべきだとの思想である。女性が上半身を覆うという社会的規範に対する反発である。性器ではないのに何故女性だけが胸を覆わなければいけないのかという考えである。

 このトッブレス問題に対するドイツ国内の反応は、世論調査によると男性の46%が肯定しており、また女性(18歳~24歳)では41%がこれを支持しているという。圧倒的というところまではいかないにしても、支持するものはかなり多いのである。また、デンマーク(コペンハーゲン)でもすべての市営プールでトップレスを認めたということも、ドイツとともに欧州の新しい動きを如実に示すものであろう。

 私には驚天動地ともいうべきニュースであり、違う宇宙に来てしまったのかとも思われるような欧州の動向である。

だがよくよく考えてみれば、我が国でも、江戸時代の銭湯など混浴が普通で男と女が裸でまみえていたのである。そんなに驚くことでもないのかもしれないのである。

 この問題をどのように考えればよいのか、どうも頭の整理ができなくなってしまう。

最近日本でも、トランスジェンダーのトイレ問題が裁判にまでなり話題となったが、このような性的マイノリティの問題とも少し違うように思う。

本件の根底には、性差をまったく考慮にいれず、すべてにおいて男女平等であるべきだという男女平等の原理主義ともいうべき思想があり、その是非が問われているように思う。

 権利や義務において当然男女は平等であるべきだが、性差を完全に無視することはほんとうに合理的なことか。理屈や理念では割り切れず、性風俗が乱れるということもあり得るのではないか。人間はそんな立派な存在ではあるまい。

 ほんとうに性差を否定することは良いことなのであろうか。私は古い人間だからか、性差は否定できないものだと考えている。

皆さんはどう考えるのだろうか。お暇のある方は一度考えてみては如何であろう。