近くのガソリンスタンドには173円の看板が上がっている。ガソリンも高くなったものだと思わないわけにいかない。政府の補助金の軽減、原油高、円安がもろに響いている。
私も妻ももう免許証を返納したから関係ないといえば関係ないが、これから、夏休みの旅行や帰省する人たちには負担が大きいだろう。
値上げの波はいたるところに押し寄せ、給与が上がる現役と違って年金生活者にとって負担は厳しい。生活レベルが下がり続けることを意味する。
私個人にとって一番大きいのは、美術館や博物館の入場料の値上げである。老人にとって美術館や博物館は散歩を兼ねた暇つぶしに持ってこいの場所である。
東京国立博物館や東京都美術館によく出かけて、有名な画家などの作品に出合ったものだが、これからはそうはいかない。今や入場料は2200円となりコロナ前に比べて500円も値上がりしている。老人割引等あればいいと思うが、一方で、老人ばかり厚遇するのも社会全体から考えれば問題かもしれないとも思う。
酷暑の炎天下、高校野球もそろそろ地方予選が終わり、ほぼ各都道府県の代表校が決まりつつある。今回初めて気づいたことだが、三校、四校が一つのチームを作り出場していることだ。田舎の小さな高校では部員の数が少なくチームをつくることができない場合、同じようなチームと一体となって試合に臨むということである。普段野球に一生懸命打ち込んできた高校生にすれば、たとえ一回戦で負けたとしても大会に出場するのは意義あることであろう。まさに参加することに意義があるというわけである。
ところで、この酷暑の中、甲子園球場で大会を行うのはすこしく危険ではないか。選手ばかりではない。応援団やチヤガールなども灼熱の太陽のもとにさらされる。水分補給のため一時中断したり、種々対策が講じられているようだが、私はそんなことよりも開催球場を変えたらどうかと思う。どうしても関西地区に拘るのなら、オリックスの京セラドームはどうか。
ドーム球場なら炎天下にさらされることはない。それでもやっぱり甲子園の土に拘るのであろうか。