セカンドオピニオンを聞きに行ったら、結局そちらの病院にも通うことになったことは前に書いた。その都心の大学病院で二回目の診察を受けに出かけた。前の週にCTなどの検査をし、それを受けての医師の診断である。

地下鉄虎ノ門駅下車徒歩15分ぐらいの距離にある。一階は広大なロビーとなっており、小さなレストランもある。当然受付と会計は機械化されているので、初めての時は少し戸惑う。今大きな病院はほぼこうした機械化がすすんでいるようだ。近くの行きつけの病院ではマイナカードを持っているか確認されたが、ここではマイナカードのマ字も言われることはなかった。そのうちにマイナカードでしか診察が受けられなくなるのだろうか。

さて、その検査結果だが、腹部の大動脈瘤に拡大とか大きな変動はなく、このまま経過観察を続けるということであった。三か月後に再検査・再診の予定が入れられた。

 愛宕神社

間垣平九郎が馬で駆け上がった急な階段。この歳ではちょっと無理。これを迂回する「女坂」もある。

私たちは、勝手知ったるエレベーターで上まで登った。

       

この鳥居のすぐ左に「将軍梅」、将軍家光が階段上の梅を手折ってこいとの無理難題に応えて平九郎が手折った梅がある。

その他には桜田門で井伊大老を暗殺した浪士が集合した場所として、浪士の慰霊碑のようなものもある。

 

超高層ビルの下にはこんな巨大なモニュメントがあり、びっくりさせられる。

 

 ところで、かつて会社が虎ノ門にあり、計二十年ほど通勤した経験があるので、虎ノ門界隈は自分の庭のようなものと思っていたが、しばらく来ないうちに様変わりである。虎ノ門ヒルズなどの超高層ビルが立ち並び景観は見違えるほど変わった。そんな中でも昔の面影を残すのは愛宕神社である。この神社と隣接するNHK博物館は昔よく昼休み散歩をしたものである。

 この神社は間垣平九郎の出世階段があるところとして有名であるが、付き添いで同伴した妻が神社を好きなので帰り道、二人で散歩がてら愛宕神社を参拝した。その後ヒルズビルの中に入り喫茶店で何年ぶりか、いや何十年ぶりか?で二人でお茶をした。「まるでお登りさんだね」と二人キョロキョロしながら、いろいろ人に道を確認しながら長い長い地下道を経て虎ノ門駅に向かって帰った。