前回の旅では剣山周辺が「目玉」でしたが,今回(9/3〜5)はその西にある四国の最高峰「石鎚山」周辺になります。愛車で登れるわけてもなく,「登山」として登るわけでもありません。そしてもう一つの目的「お遍路」も八十八ケ所も二巡目に入るとともに「別格二十」を付け加えてしまったのです。一巡目はかなりの強行軍であったため,周辺の観光はおろか,どこにどんなお寺があったかその記憶も定かでないくらいだったのです。そのため,今回からはもう少しゆっくり楽しもうということで,二泊で回ることにしました。

 まず初日は,山陽道を西へ。瀬戸大橋を渡ってから「善通寺」でおり,

空海さんゆかりの

まんのう池に到着。この池は空海さんが作ったと記憶していたのですが,そうではなく大改修をしたと。ここには別格霊場第十七番神野寺が。

ごく小さなお寺でした。そのあとはいつもの道の駅に立ち寄り香川の野菜を物色。今回もニンニクを大量購入。

そして,巡礼の二つ目は今回初めて訪れる別格霊場第二十番箸蔵寺。ここは若かりしころ高知に行くには国道32号線は有名な「猪鼻峠」を越え,吉野川を渡る手前にあり,何かお寺があったかという記憶があるのですが全く思い出せません。事前の下調べでロープウェイに乗ることがわかっていたのですが,いつものことながらかなり高額だろうと。

確かに吉野川を見下ろす景観はすこいのですが,窓が汚くて綺麗な写真が撮れません。代金は駐車代込みでお一人1700円なり。

 そしてこのお寺は「別格本山」とあるように何やらすごいお寺なのです。八十八ヶ寺を巡ってしまうと少々のことでは驚かないのですが,それでもかなりのものです。ロープウェイに乗ってしまうと大きな山門を見下ろすだけで,その凄さが伝わってきませんが,その先に待っていたのは

これでも一部なのです。日頃朝夕のウォーキングでそれなりに足腰を鍛えているのですが,つらさに「耐えなさい」と一段一文字ずつ般若心経が刻まれているのです。

多少は読めるものの,全く読めない文字があり,ゴニョゴニョと誤魔化して。その先に待ち構えていたのは「受付」さんの丁寧な案内です。何やらすごい彫刻が至る所にあるのでよく見てほしいと。

本堂にも

遠目でもその様子が伺えるように

 そして,このお寺もいわゆる「山岳仏教」でしょうが,この先さらにすごいのにチャレンジします。霊場の中で最も高度が高い雲辺寺です。ここも普通は「西日本一長い」ロープウェイに乗るのですが,自動車で行くことができるのを確認しています。それでもネット検索をしていると「対向車とのすれ違いが大変」とか,色々書かれています。箸蔵寺の駐車場を出てすぐ右に進むと「雲辺寺」の案内板が出てきます。地図で見ると相当なクネクネ道で,上り下りも大変かと予想したのですが,さほど気にせず走り抜くことができました。

前回はロープウェイを利用したので後で山門を通ることになったのですが,今回は正規の山門から。お寺の規模の割に山門の大きさはごく普通のサイズ。駐車場からここまでそこそこ歩く必要があり,すでに疲れています。

先達に案内された団体さんが読経中。みなさん,すごく熱心です。

前回はチャレンジしなかった

この時点でお昼時間はとうに過ぎており,コンビニで買ったサンドやおにぎりを食べながら初日最大の「難関」の山道を下ることになるのです。香川と徳島の県境沿いの細いくねくね道を対向車が来ないことを祈りながら慎重に走ります。観音寺市方向に降りて行くのですが,延々と続く下り坂になり、別格霊場第十六番萩原寺。

名前通りに萩で有名になっているらしいですが,

全く興味ありませんし,空海さんとはそれなりの縁があるようですが,パワースポット的要素が全くありません。これでこの日の「讃岐」での寺参りは終了し,R11を走り愛媛県入りして,予定最後の別格令嬢第十二番延命寺。

ここも空海さんを感じないお寺。

 

 で,本日の予定を終了し少し早めにホテルへ。でナビにデータを入れ走り始めた際,何やら「エラー」らしきものがちらついたが,案内をしてくれるのでそのまま走ると,「ゴール」は住宅街の中でホテルらしきものがないのです。ここで入力ミスだったことに気がつき,電話番号でデータ入力すると,「該当データがありません」とつれない対応。では,と住所を入れても同じ結果。それならホテルに電話して確認することになるのですが,そこは慣れたもので番地データの「⚪︎⚪︎⚪︎-1」が曲者と判断し 「⚪︎⚪︎⚪︎」だけにしてみるとビンゴ。これどういうことかというと,ナビのデータが古く新しい建物に対応できていないということなのです。ホテルで確認すると4年ほど前の開業だと。ちょうどナビの地図データを更新した頃のものだったのです。

 そして楽しみの夕飯はというと,今回は初めてビジネスホテルで,夕飯は提携店へ行くシステム。食事券は「1000円コース」でしたが,それでも宿泊費は一人5000円ほど。提携店は10点ほどあったのですが,ホテルのすぐ近くにある回転寿司さん。ところが一人1000円がきついのです。

 で疲れを残さないためにも温泉を楽しんだ後は早く寝ることに。

 

つづく