ジャガイモやニンジンなど、一部の野菜で値下がりが続いている。生育が順調で流通量が増えていることに加え、連日の猛暑で、熱を通す必要のある野菜の買い控えが進んでいるため。スーパーにとっては優位な仕入れが可能で、商機ととらえてセールの展開も活発だ。
大田など東京都内の4市場の11日の卸値は、ジャガイモが1キロあたり96円と平年比で約3割安のほか、ニンジンも同98円と2割以上の安値。葉物野菜のキャベツやレタスも3割以上安い。店頭価格も卸値を反映、ある都内のスーパーは「ここしばらくは、3~4割安が相場」と話す。
低価格の理由は、例年を超える供給増だ。これらの野菜は、6~7月に生育するが、同時期に適度な降水があったほか、「夜間の温度が比較的低く、病害虫のリスクが減ったことで歩だまり率が高まった」(農水省園芸作物課)。8月中はこの状態が続くという。
売り上げの減少も一因。梅雨明けからの猛暑で、節電意識から、主婦などが火を使った調理を敬遠した。デパ地下では、「揚げ物系を中心に総菜売り場の売り上げが好調」(大手百貨店)となる一方、スーパーなどでは、「煮物料理に使われる根菜などの売り上げが落ちている」(都内のスーパー)という。
こうした中、安値の野菜をセールの目玉にするスーパーも登場。ダイエーは特売で、ジャガイモやニンジンなどを販売。
東日本の一部店舗で両商品を1個(本)29円(今月9日)という「通常より10円ほど安い」(担当者)価格で売ったところ、夕方を待たずに用意したニンジン約500本がほぼ完売する店舗も出た。マルエツは、「まとめ買いでも割安感がある」点に着目。ジャガイモ4個を1袋にまとめ、100円以下の価格をつけるなど、「数をさばいて収益に結びつける」(広報)戦略だ。
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