小学三年生のときの参観日。
クラスで『将来の夢』について書いた作文を発表した。
周りはみんな、今思えばそれはそれは大きな夢を描いていた。
スポーツ選手。アイドル。役者。
母親達はどこか得意気な顔をして、子どもらしい作文に微笑んでいた。
僕は『公務員になりたい』と書いた。
父が公務員だったからだ。
父は毎日決まった時間に帰ってきて、一緒に食卓を囲み、休みの日はよく遊んでくれた。
自慢の父だった。
作文を読み終え母の方をチラリと見ると
母は困ったような顔をしながら笑っていた。
帰り道。
母は僕に言った。
「あんた、もっと子どもらしい夢はないの?」
母は僕の作文が不満だったようだ。
僕は思いつきで
「サッカー選手になりたい!」
と言った。
母は手を叩いて喜んだ。
・
・
・
・
・
あれから数年経って、僕は高校三年生になった。
進路はまだ決まっていなかった。
周りがどんどんと進路を決めていくなか、母は僕より焦っているように見えた。
三者面談。
僕は
「サッカー選手になるよ。」
と言った。
三分の一くらいは本気で言った。
母は顔を真っ赤にして
「バカなこと言ってんじゃないの!ちゃんと考えなさい!!」
と、怒鳴った。
帰り道。不機嫌な母に
「さっきのは冗談だよ。本当はお父さんみたいに公務員になるつもりだから。」
と言ってみせた。
母は手を叩いて喜んだ。
クラスで『将来の夢』について書いた作文を発表した。
周りはみんな、今思えばそれはそれは大きな夢を描いていた。
スポーツ選手。アイドル。役者。
母親達はどこか得意気な顔をして、子どもらしい作文に微笑んでいた。
僕は『公務員になりたい』と書いた。
父が公務員だったからだ。
父は毎日決まった時間に帰ってきて、一緒に食卓を囲み、休みの日はよく遊んでくれた。
自慢の父だった。
作文を読み終え母の方をチラリと見ると
母は困ったような顔をしながら笑っていた。
帰り道。
母は僕に言った。
「あんた、もっと子どもらしい夢はないの?」
母は僕の作文が不満だったようだ。
僕は思いつきで
「サッカー選手になりたい!」
と言った。
母は手を叩いて喜んだ。
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あれから数年経って、僕は高校三年生になった。
進路はまだ決まっていなかった。
周りがどんどんと進路を決めていくなか、母は僕より焦っているように見えた。
三者面談。
僕は
「サッカー選手になるよ。」
と言った。
三分の一くらいは本気で言った。
母は顔を真っ赤にして
「バカなこと言ってんじゃないの!ちゃんと考えなさい!!」
と、怒鳴った。
帰り道。不機嫌な母に
「さっきのは冗談だよ。本当はお父さんみたいに公務員になるつもりだから。」
と言ってみせた。
母は手を叩いて喜んだ。