天城(二宮和也)は桜宮市で計画中の新病院を「スリジエハートセンター」と、勝手に命名
しかし、佐伯(内野聖陽)から地元関係者への説明が先だとたしなめられ、地震のセンター長就任と命名のお披露目を公開手術で行うと告げます
〈以下ネタバレあります〉
そんな中、狭心症と認知症を患った生活保護費受給者でもある患者・年子(庄司花江)が転院して来ます
担当医となったミンジェ(キム・ムジュン)の指導医である世良(竹内涼真)は、年子の検査結果を見て手術には天城の高度な技術が必要と判断し、天城に相談するも早々に断られてしまいます
その後、天城は新病院への出資を取りまとめる企業組合の水野(梅沢富美男)にダイレクト・アナストモーシス手術を受けるように仕向けますが、水野が佐伯のライバル・菅井(段田安則)の派閥だと判明
そこで天城は桜宮医師会会長の真行寺(石坂浩二)に公開手術の患者を紹介して欲しいと金を包んで願い出ます
しかし、彼もまた裏で菅井と繋がっており、金の亡者のような天城に反感を抱き、天城をセンター長にするのを断固拒否する側に
そんなある日、年子の息子・孝利(立川談春)が怪我をして運ばれて来ます。
金がないから麻酔はいらないなどと言う孝利に、労災を申請すればいいと言う世良
しかし、そんなことをすればクビになってしまうと、孝利は貧困にくるしんでいました
そんな孝利に天城は賭けを提案。
賭けに勝った事で、年子が公開手術の患者となります
そして迎えた公開手術の日。
今回の天城の手術を不安しかする高階(小泉孝太郎)は、会場近くで待機。
年子の手術には治験薬を使うことが必要不可欠であり、その上、その治験薬の効果は30分しかもたないのです
年子の手術を断った理由は彼女が生活保護受給者だからだと勘違いしていた世良
実は、この治験薬がない限り、年子の手術をすることは出来なかったのが真相だったのです
しかし、天城と言えど30分で全てを終わらせるのは無理なのでは
会場では詳しい説明はなく、ただ30分のタイマーはセットされることに
会場にやって来た菅井、真行寺、水野たちは、密かに天城の手術の失敗を望んでいるようでした
こういう演出は少し不謹慎な気がしますが…
天城がただ金の亡者なのか、どうなのか
それでも彼にしか助けられない命があるのです
刻々とタイムリミットが迫る中、世良と立ち位置を入れ替わる天城。
「ここからは君も執刀してもらうよ」と言われて以来、必死で縫合の技術を磨いていた世良は、何とか時間内に終わらせることに成功します
拍手喝采を浴びながら、天城は見学者たちに寄付を募ることに。
そして、孝利の怪我の写真を皆に見せ、彼がクビを恐れて労災を申請できないことを暴露し、その会社こそ水野の会社であると糾弾します
そんな会社の社長が新病院への出資を取りまとめているなんてと
水野が非難の的になる中、音もなく彼の側から去っていく菅井と真行寺には、笑いましたが
こうして見事に「スリジエハートセンター」のセンター長の座を射止めた天城
海辺に立つその場所を桜並木にしたい…
彼には壮大な夢があるようです
今回も大どんでん返しの鮮やかさが光りました
そして、天城はどうやら天使のようですね
言動は悪魔っぽいけど、所々に愛が見えるから
