密子(福原遥)のコーディネートで、平凡な人生を送っていたシングルマザー・夏(松雪泰子)は、大企業「九条開発」の社長に立候補
〈以下ネタバレあります〉
それにより、長男・遥人(上杉柊平)、長女の玲香(志田彩良)とも過半数の票を得られず、会長の五十鈴(小柳ルミ子)は、1か月後に開かれる役員会で次期社長を決めると宣言することに
密子は自分の素性を嗅ぎ回る秘書の千秋(桜井日奈子)の弱み(=遥人に対するストーカーまがいの異常な愛)を握ると、スパイとして遥人の動きを教えろと迫ります
社内では次期社長に立候補した身の程知らずの女がいると、夏のことが話題に
総務部で働く智(清水尋也)は、その女=夏が母親だとバレて、上司の森山(小久保寿人)に最大限にイビられ、墓場と呼ばれる地下倉庫での雑用を言い渡されます
そんな中、亡き社長(神保悟志)が進めていたプロジェクトが取りやめになった理由を探り始める密子はもしかしてと地下倉庫について行くものの、それに関する資料は全て破棄されたと聞くのです
なぜ母さんを社長になど、波風立てたくないのにと、密子を咎める智
すると密子は倉庫にあった大きなダンボール箱を棺おけに見立て、その中に横たわると「死の疑似体験」をしてみせます
こうして死の疑似体験をすると、色々なことが頭に浮かぶのです。
あの時ああすれば良かったっていう後悔とか…
そして、密子は続けます。
「試しに一歩踏み出してみれば、世界が変わるかもしれませんよ」
しかし、智はその気にはなれません
夏は会社の一員になろうと清掃員として働き始め、そうして集めた情報では、プロジェクトが中止になったのは半年前の火事が原因で、謙一が怪我しただけじゃなく、死者が出たためでした
後輩だった千秋の話ではその秘書は遥人と意見がぶつかることが多かったと言います
密子が詳しく聞こうとした時、智に電話が入り、重要データが消失したと言うのです
その責任を全て智に擦り付ける森山
本当は無関係なのに、何も言い返せない智
息子の危機に倉庫を探し回る夏
そんな夏に苛立つ智は「誰のせいだと思ってんのずっと波風立てないようにやってきたのに、もうやめてくれよ、恥ずかしいんだよ」と言い放ち、部屋を出て行きます
智の言葉にショックを受けた夏は、社長どころか親失格ねと落ち込みます
さすがに言い過ぎたと思った智は、一人ダンボール箱に入り、死の疑似体験をしてみます。
「つまんない人生だったな、もっとやりたいことやればよかった、嫌な奴ぶっ飛ばせばよかった」
「もっともっと、母さんのこと大事にすればよかった」
ようやく本心を言えた智の背中を、密子が優しく後押しします。
「今のあなたならなんでも出来ます、あなたが変われば世界は変わる」
夏が、息子の失態の責任を取って遥人に株を渡すように迫られているところに、乗り込んで行く智
「今回の件は母には一切関係ありません」とキッパリ言い放った智は森山に向かい「あなたは嘘をついています、データ管理は僕の仕事ではありません、仮にそうだとしても上司のあなたと僕の二人の責任です」
そして…
「この人は僕の大切な人、何よりこの人は九条開発の次期社長になる方なんですから」
智の気迫に飲まれた森山は狼狽
彼らを置き去りに智は夏を連れてその場から去るのでした
消失したデータは千秋が持っていました。
全ては夏を陥れるために、千秋と森山が仕組んだこと
千秋からデータを奪い取った密子は「次はない」と睨み、千秋を完全に支配下に置くのでした
データが見つかった事で智の処分は見送られ、森山は飛ばされます
夏は地下倉庫を自室と決め、その上、亡くなった秘書のパソコンも、智が出してくれます
本当はずっと前から智が見つけていたのですが、社長になって欲しくなくて隠していたのです
もしかしたら、前のプロジェクトのデータも残ってるかも、俺も協力するよ、母さん、社長になろう
見守る密子も笑顔になります
推しの遥人の写真を眺めていた千秋は、その後ろに謙一と病院スタッフとしての密子の姿を見つけるのでした
その頃、アトリエに帰った密子。
彼女の部屋には、九条家の人々の写真が大量に…
さてさて、密子の正体とその目的は何
このドラマ、本当に面白い
遥人役の上杉柊平さんがイケメンだし、あまり見ない役柄だし
来週も楽しみです