逮捕され、拘置所の明墨(長谷川博己)の元にやって来た伊達原(野村萬斎)は、勝ち誇ったように明墨を罵倒し、満足気に帰って行きます
萬斎さん圧巻の芝居
〈以下ネタバレあります〉
それは第一回公判でも変わることなく、明墨の緋山(岩田剛典)の有罪の証拠を隠蔽した手口をツラツラと述べ、明墨をどん底に突き落とします
緋山は再逮捕され、殺人の罪を認めます
伊達原に追い込まれて行く明墨でしたが、少しずつその論点は12年前の事件へと誘導していきます
そして、公判の最後には志水(緒形直人)の再審請求に向けて新たな証拠を提出したいと言い放つのです
それを聞いた伊達原は白木(大島優子)に、新証拠の心当たりはないかと聞き出し、動きます
それは、全て伊達原を追い込むための明墨の作戦でした
新証拠を証拠とならないよう画策する伊達原の姿を録画し、それを第二公判で皆に晒したのです
なんと言っても秀逸だったのは、片腕と信じていた緑川(木村佳乃)に裏切られたと知った時の伊達原の顔
第二公判の始まる前、青山(,林泰文)に連れられて、緑川と白木が赤峰と紫ノ宮(堀田真由)の前に姿を現していました
緑川は明墨と桃瀬(吹石一恵)の同期で、明墨は外から、緑川は中から、桃瀬の無念を晴らそうとしていたのでした
そして、白木は今回の件で伊達原を公判に引きずり出すための裏切り者の役を演じていたのです
瀬古(神野真鈴)と倉田(藤木直人)の証言も続き、遂に志水の再審を勝ち取る明墨たち
12年の時を経てようやく釈放され、紗耶(近藤華)を抱きしめる志水(緒形直人)の姿に涙でした
そして、接見室で明墨と赤峰が対峙するラストシーン。
「不条理と戦うために"アンチヒーロー"が必要なのかもしれません。だから今度は僕があなたを無罪にして差し上げます」
まるで明墨２世のような赤嶺。
これは…
続編への伏線か
なんて思っちゃいましたが
最終回は、気持ちよく明墨の勝利に終わりましたね
考察班の予想通り、色のついた名前の人物は、皆、明墨の味方
というのは大当たりだったわけで
最初から作者はヒントを見る者に与えていたわけです
野村萬斎さんの怪演もあって、本当に面白かった
ということで、長谷川博己さん、その他のキャスト、スタッフの皆さん、お疲れ様でした
続編を楽しみにしています