明墨(長谷川博己)が弁護するのは政治家・富田(山崎銀之丞)の息子・正一郎(田島亮)の暴力事件。
担当検事は緑川(木村佳乃)
〈以下ネタバレあります〉
まず明墨は、被害者・工藤が犯人=正一郎の顔を見たという証言を覆します。
ライトが付いていて見えたと言う工藤に、事件当夜は壊れてついていなかったと証明。
何より工藤が黒い服と証言したことにも触れ、実は赤い服でも黒く見えることを映像で証明し、彼の思い違いであると指摘します
「人間の目は錯覚を起こすこともある、下手したら無実の犯人を作り上げることもあるんです」
明墨の言葉にはとんでもなく迫力がありました
このインパクトある追及に、まずは弁護側が有利になります。
しかしこれに対し、正一郎の無罪に疑問を持つ赤峰(北村匠海)は明墨に「また、犯罪者を無罪にするんですか」と食い下がります
赤峰は前の事務所で正一郎の事件を担当。
しかしその時、富田議員が金で犯罪を揉み消していたのです
代わりに松永(細田善彦)が捕まったことに対して、明墨は「松永さんが有罪になったのは君のせいだ」と言い放ちます
正一郎が犯人だという証拠を見つければと言われた赤峰は、正一郎が迎えに来た車に乗り込んだところが映っているドラレコを探しに行くと、それは既に明墨が回収していました
そこで、明墨にそれを見せてもらうことに。
すると、正一郎が車に乗り込んだ時間がしっかりと出ており、その時間では工藤に暴行を加えることはできないことがわかります
なんと、真犯人は第一発見者・山野辺だったのです
彼も工藤のことを快く思ってなかったのか
「この可能性を、君は一度でも考えたか」と問う明墨。
「その個人への恨みから検察が描いたアナザーストーリーを鵜呑みにして客観的事実を見逃し、その人間を有罪に持っていこうとする」
君がやっていることは犯罪者と何も変わらないんだ
冤罪を生むのはそういう人間だぞ
なんだか明墨は自分自身に言っているようでした
しかし、次の公判で大どんでん返しが待っていました
緑川検事が新たに提出したドラレコ映像は、赤峰が見たものと同じものでしたが、正一郎が乗ってきた時刻が3分も遅かったのです
そして、ドラレコの提供元の監視カメラ映像も提出され、そこには富田議員の秘書が隠蔽工作をしていることがはっきりと映っていたのでした
裁判長から反論を問われた明墨。
「映像を見て我が目を疑いました、まさか被告人が父親と申し合わせて罪を隠蔽しようとしていたとは。本件につきましては弁護人の辞任も検討させて頂きます」
見事な負けっぷりでしたね
怒った富田議員からの電話に明墨は「あなたが息子の罪をもみ消そうとした、ただそれだけです」と言いますが、実は富田は明墨の忠告で秘書に隠蔽工作をさせたのでした
検察に証拠を掴ませるために、明墨は富田をハメたのです
明墨は正一郎のもとへ行き、彼に告げます。
「子は親を選べません、あなたの人生はあなたが選択していけばいいのです」
この言葉に正一郎は罪を認め、富田の証拠隠滅についても検察は追及することに
「何故、先生は僕に嘘の映像を見せたのでしょうか」と問う赤峰に、青山(林康文)が教えます。
「松永さんの事件、私達も傍聴席にいたんです」
それを聞いた白木(大島優子)が「じゃあ、敵討ちってこと」と言うと、青山は「どうですかね、ただわかって欲しかったんじゃないですか、個人的な思いで真実を見誤ってはいけないと」
赤峰は明墨に今回の思い込みを謝罪しつつ、松永の件を諦めていないと告げます。
「それがうちの事務所に来た理由だろ」と明墨。
正一郎の事件を明墨が担当すると知って、赤峰はこの事務所に来たのでした
「先生がなんのために犯罪者を無罪にするのか、見極めたい」と言う赤峰に明墨は「言ったはずだ、自分の思う道を行けと…」と答えるのみでした
明墨は5年前まで、検事でした
それが、何故弁護士に
そして、明墨がやっと会えたと言う男(緒形直人)との関係は
ただ依頼人を無罪にするだけだと思っていたら、そうではなく…
そこの違いはなんなのでしょうね
そして、紫ノ宮(堀田真由)の怪しい動きも気になりますね