倫子(小芝風花)は、信道(鈴木仁)に大奥から逃げる手助けを頼みますが、返ってきた答えで倫子の姉と結婚したと聞き、泣き崩れます
〈以下ネタバレあります〉
そんな倫子と付き人であり友人でもあるお品(西野七瀬)に、松島(栗山千明)たちは嫌がらせを続けます
家治(亀梨和也)は、田沼意次(安田顕)を老中首座に任命。
裏で田沼と繋がる松島は、倫子がお世継ぎを産む前に、自分たちの息がかかった側室をあてがうことを密約します
そんな折、高岳(田中道子)たちが「御台様に上様のお渡りがない」と噂話を。
それを耳にした倫子は「そのようなことで人の価値を測るなんて哀れな」と言ってしまい、逆に「大奥とは将軍家の子孫繁栄のためにあるもの」と反論されるのです
そんなある日、お品はお知保(森川葵)から松島様に届けて欲しいと木箱を渡されます
しかし、それは罠で…
高額な焼き物が割れていたと、松島が乗り込んで来ます
松島は、この焼き物をお金に替えて女中たちに新しい懐紙入れを支給するつもりだったと言い、この不始末の責任を取ってお品に暇を取らせると言い出します
これに、(お品を倫子の側から離すことが目的と察した)倫子は「ならば我らが300個の懐紙入れを作りましょう」と、言ってしまうのでした
その後、作ったものを引き裂いたり、邪魔したり、松島たちの嫌がらせは続きます
前回、信道への文を届けたため大奥をクビになっていた猿吉(本多力)を使用人として、外で生地を大量に買い届けさせるお品(その礼をした時に美青年・葉山(小関裕太)と遭遇しますが、これが後々の火種に…というのはまたあとのお話)
懐紙入れを作っている時に倫子は、奥女中の数に驚き、籠の鳥として大奥に捕らわれているのは自分だけではないのだと知ります。
御台でありながら、お品とたった二人で黙々と懐紙入れを作っている姿を見た家治は、祖父・吉宗(伊武雅刀)の言葉を思い出していました
伴侶を選ぶ時は、顔ではなく心の美しい人を選ぶのじゃ…
翌朝、総触を迎えますが、そこに倫子の姿はなく…
探せと憤る松島たち
大広間に着くと、そこにはズラリと300個の懐紙入れが並んでおり、倫子は「総触に出られず申しわけございません」と頭を下げます
見事に揃った懐紙入れに驚きつつ、松島は総触に間に合わなかった無礼を叱りますが、そこへ家治が登場し「わしにも一つくれぬか」とトンボの柄の懐紙入れを手に取るのでした
(トンボは前にしか進めないことから、倫子も前向きになれると語っていたいわく付きのものです)
これにより、お咎めなしとなった倫子でしたが、松島は面白くありません
そこで田沼は嫌がる家治に何としても側室を取るよう、再度進言するのでした
その夜、寝所にやって来た家治は割れた懐中時計を直したものを倫子に渡します
そして「好きな人がいるのだからしなくていい」と、背を向けて寝るのでした
少しずつ近づく倫子と家治
しかし、田沼の、松島の、お知保の…
相変わらず、不気味な"ニヤリ"にゾクゾクしましたね
取り合って災いの素となった猫を殺してしまった僧侶のお話。
それに対して、倫子は「ならば皆に猫を与えればいい、私なら猫を探しに行く」
中々真っ直ぐで美しい心の人ではありませんか