「これZOZOTOWNで買いました。」

 そう言って、那奈さんは、カップ付きタンクトップとインナーパンツ付きスカート、しかも三段フリル。

「これを着て?」

「そうですよ。」

 少し、ためらいつつも、那奈さんに、述べることにした。

「弓道部の先輩後輩の間柄に戻りませんか?」

「でも、利美さんは、今は副大臣でないけれど、衆議院議員。とても、先輩づらで通せませんよ。」

「そんな風に敬語で話されると、かえって調子が狂います。」

「一足飛びには、いかないかもしれませんが。徐々になら。」

「よろしくお願いします。」

「ところで、利美さんの名前って、あのジャガー横田さんにあやかって?」

「そうなんです。父は、武闘派だったから。お付き合いはなかったにしろ、同じ荒川区から、世界チャンピオンが、出たのをとってもよろこんだらしいの。うちは、私と妹の二人。姉妹だったから、子どもに何か格闘技を習わせようという夢は諦めかけたみたいだったけど、弓道部に入ったのは、せめての救いだったかも。」

 アリーナには、レスリングのマットが敷かれていた。

「最初に組み合いません。」

 那奈さんは、そういった。