加藤克巳の短歌(5)   | 未現一想 二食満全

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思い浮かんだことを大切にして、一日二食で健康を保ちます。
つつましく さりげなく おくゆかしく
品位と節度のセカンドライフ


まっ白い腕が空からのびてくる抜かれゆく脳髄のけさの快感

数多い加藤克己の短歌の中の傑作のひとつです。
生活感がなく、シュールな短歌ですが、読者の中には過去に同様な
気持ちを感じたことがあるという人がいるのではないかと思います。
このような短歌に接することで、自己の感性を再認識することが
できます。


(以下引用)

詩は時間と空間のクロスするところにひらめく世界である。
歴史と現実社会の交差する上に立った人間の魂の叫びであり、
むせびである。
過去から未来へ流れる時間の矢が、今日の人間世界(社会)に、
或はその人間世界に生きている一人の人間につきささった瞬間に
発する不思議な光である。(加藤克己)