最近観た映画「悪は存在しない / Evil does not exist 」

 

 

 

ヴェネツィア映画祭で銀獅子賞を受賞した濱口竜介監督の新作。

 

 

感想

まずは不可思議なエンディング。

これは何を意味し、何を訴えたかったのか?

視聴者に色々考察させるのが狙いなのか?

 

自然界で生きる人間と野生動物、そして自然がこの映画の

テーマの一つであることは感じる。

 

起きてしまった不幸は自然界では決して悪ではない。

ということ?

 

もう一つのテーマ

利益だけを求める都会の企業とそれに反発する田舎の住民。

都会生まれ、都会育ちの人たちがそういった都会の考えから

逃れるために田舎に移住する話をよく聞く。

 

幸福を感じるのは人それぞれで、欲張りな人間は相対するもの

に幸福を感じ、その両方を得ようとする。

そこが動物と人間の相違でもある。

 

 

好き嫌いは分かれる作品だとは思うが、

いかにもインテリなヨーロッパ人が好きそうな映画だった。