うちの近くには公園がある。
それほど大きな公園ではないが、海に隣接したその公園が好きだ。
自分にとっては、住居を決める際に近くに公園があるかどうかは
結構重要なポイントで、特に都会で生活する上では必要だ。
公園にはいろいろな人がやってきて、何となくその人たちの様子を眺めてしまう。
時にその光景を見て微笑ましくなることがある。
先日、3歳くらいの男の子が父親？と一緒に、初めて車輪の駒無しで自転車に乗る
練習をしていた。
その男の子はヘルメットをかぶり万全防備なのだが、初めての駒無しともあってか
怯えている。父親は、男の子に声をかけて勇気づけている。
男の子が思い切って自転車を漕ぎ始めると、最初は揺ら揺らしていた自転車は
次第に直進し、ぐんぐんとスピードが上がっていった。
その後を走って追いかける父親。
ついに一人で駒無しで自転車に乗れた。
まるでドラマのワンシーンを見ているようだった。
他人事ながら嬉しかった。
記憶には無いが、ああ、自分もあんな時があったんだろうな～ と思いながら
その微笑ましい光景を見ていた。