男子シングルス準々決勝で優勝候補の一角で第2シードのアルカラス選手が
第6シードのズべレフ選手に敗れた。
第1セット序盤から集中力の高いズべレフ選手の質の高い攻撃に、
アルカラス選手はなす術も無く、アッと言う間に先取された後、
第2セットもズべレフ選手の勢いは止まらず、このセットもズべレフ選手が取り、
勝利に王手をかけた。
第3セットもズべレフ選手が優勢で試合を進めたが、アルカラス選手も
踏ん張りタイブレイクを制し逆転で取り返した。
第4セット、このセットをアルカラス選手が取れば、アルカラス選手に
試合の流れが変わっていき、大逆転勝利のシナリオが見える。
そうさせまいとこのセットに勝負をかけたズべレフ選手が、セット後半で
ブレイクに成功し、その後食い下がるアルカラス選手を振り切った。
この勝利は、ズべレフ選手にとって怪我からの復帰後、久しぶりの
準決勝進出ということもあって、ひときわ嬉しかったことに違いはないが、
ズべレフ選手同様にこの結果ににんまりしたのはグランドスラム25度目の
優勝を目指すジョコビッチ選手だったのかもしれない。
最大のライバルと言われたアルカラス選手の優勝レースからの脱落は
ジョコビッチ選手には朗報であったであろう。
また、第3シードのメドべデフ選手が同9ジードのフカッチェ選手に
フルセット、激戦の末、苦しみながらも勝利を掴み、準決勝に進出した。
準決勝の組み合わせは、ジョコビッチ選手対シナー選手、
メドべデフ選手対ズべレフ選手となった。
はっきり言って、ポッと出の選手が優勝してしまう女子シングルスに
比べてハイレベルな男子シングルスの方が断然面白い。
テニス界に男女平等を訴えてきた人には悪いが、現状、グランドスラムに
関して言えば、試合のセット数や時間も違うのに、賞金が男女同じと
言うのは、やっぱり納得いかない!
と思ってしまうのは自分だけだろうか?