オーストラリア デーとは、オーストラリアの祝日で毎年1月26日と
定められている。
日本で言うところの建国記念日のようなものだ。
1788年1月26日に植民を目的とした英国艦隊がシドニーに上陸し、
その後1818年からニューサウスウェルズ州が祭典を開いた事で定着した。
1994年以降、全土で祭典が開かれる様になり、市民権獲得者の式典、
空軍による航空ショーやパレードなど、様々なイベントで盛り上がる。
しかし近年、英国の侵略により住処を奪われた先住民アボリジニや
その擁護者達からは批判的な声も聞かれる。
この時期、この日を祝うためにスーパーマーケットでは、国旗や国旗の
入った様々な商品が売り出され、かなりの売り上げとなるのだが、
南オーストラリアのアデレードの大規模スーパーマッケットでは、
このような商品の販売自粛を発表し、今後のオーストラリア デーのあり方を
問うきっかけになるかもしれない。
歴史認識は当事者によって異なり、国を支配した者とされた者によって
大きくその意味に違いが出てくる。
このことは、現在世界中で戦争が起きている思想の源であり、永遠に続く
解決に至らない困難な問題でもある。