ツアー2勝目をかけてダニエル選手が世界ランク82位のタビロ選手と

対戦したが、ストレートで完敗し準優勝に留まった。

 

対戦相手のタビロ選手は予選上がりでランキング的には格下であったため、

ダニエル選手にとって、この勝利を逃したことは、惜しくもと言うよりは

手痛いと言えるであろう。

 

今日のダニエル選手はあまり良いところが無かった。

準決勝では第1シードのシェルトン選手に勝利し、トップ選手同様の実力を

見せつけたが、決勝ではミスが多く消極的なプレイが目立った。

 

相手選手のペースに完全に飲まれてしまい、自分のすべきプレーができないまま

試合が終わってしまった。

 

ショットの選択ミスを含め、戦略ミスも大きく勝敗に影響していた。

 

ツアー2度目の優勝がかかった大一番の試合。

ここでいかに力を発揮できるかが問われたが、虚しくも期待通りにはいかなかった。

 

ダニエル選手は見るからにナイスガイなのだけれど、競技者としては優し過ぎて

ハングリー精神に欠けるように思える。

 

これは生まれ育ったものが関連していて、いくら恵まれた体格であっても

おぼっちゃま気質がそれを活かしきれていない感じがした。

 

実力はあるがなかなか上位に行けない歯痒さを感じる。

 

今大会では優勝を逃したが、総じて収獲のあった大会だった。

 

気持ちを切り替えて全豪オープンで活躍することを期待する。