3連覇を狙う世界女王の坂本選手が80点に迫る高得点をたたき出し

独走状態で首位となった。

 

2位には高いジャンプでまとめ上げた山下選手。

 

今季イマイチ調子がよくなかった千葉選手が奮起し3位に入った。

 

4位には怪我から復帰した三原選手。

5位には河辺選手、6位には13歳の新鋭上薗選手が入った。

 

坂本選手の優勝を阻止できるであろう唯一の存在であるジュニアの

絶対女王、島田選手はトリプルアクセルを見事決めたが、

コンビネーションジャンプでまさかの転倒で点数を伸ばせず7位に留まった。

 

これでほぼ坂本選手の3連覇は確実となった。

2位の山下選手から7位の島田選手までの得点差は5点以内であるため、

男子シングル同様フリーの得点が順位を決定する熾烈な戦いとなった。

 

島田選手がフリーでトリプルアクセルと4回転トゥジャンプを決めれば、

ごぼう抜きは可能ではあるが、安定感抜群の坂本選手が崩れることは

考えられないので、逆転優勝は無理であろう。

 

島田選手は、やはり若い選手ゆえにプレッシャーがあったのだろうか?

本来であればSPで坂本選手のに行き、逆に坂本選手にプレッシャーを

かけたかったところだった。

 

さて世界選手権の出場者3枠に関して言えば、坂本選手は当確として

残りの2枠の選出は難しい。

 

実績では三原選手が有力だが、SPの出来栄えからするとフリーでは

怪我の影響で滑り切れるか不安材料が残る。

どこまで精神力で乗り切るかが鍵だ。

 

SP9位の吉田選手はグランプリファイナルでも3位となったため、フリーで

巻き返しができれば選出される可能性が高い。

 

そのほか、ジュニア勢を除き今大会で2位となった選手にもその可能性が

残される。

 

それにしても例年激戦で、選考には頭を悩ませることになるだろう。