フリーでもザギトワ選手が貫禄な演技で1位、総合で優勝を飾った。
トリプルルッツ+トリプルループのコンビネーションは完全に回転不足と
思われたが、採点では加点となっていたのは不可思議だったが、たとえ
その部分が減点されても、SPでの大量リードがあったので、結果は変わらなかった
であろう。
フリーでは4位だったが、見事な4回転サルコーを決めたツルシンバエワ選手が
総合で2位となった。この成績は、カザフスタン女子では初の快挙だった。
フリー3位で、総合3位となったのは、気迫こもった元女王のメドベデワ選手。
体型の変化などで不調が続いた中、うまくコントロールできた演技だった。
フリーではトリプルアクセル+トリプルトウのコンビネーションを成功させながらも
単独のトリプルアクセルで転倒し、完璧ではなかったが、フリーでは2位となった
紀平選手。しかしながら、逆転での優勝のみならず、メダルの獲得も逃した。
やはり、SPでの失敗が全てこの結果につながったのはやむをえない。
SPで2位と好調だった坂本選手は、ひとつのミスが命取りとなり、フリーで5位、
総合でも5位と転落した。
宮原選手もいい演技をみせたが、完璧ではなく、フリーでは6位、総合でも6位に
留まった。
今回は、僅差ではあったが、SP、フリーともにまとめ上げた選手がメダルを獲得する
という結果だった。
その点、日本人選手は誰もがどこか欠けていた。
しかしながら、来年の世界フィギュアも3枠を獲得し、来シーズンに希望をつなげた。
女子シングルは、ジャンプの高難度と完成度の高さが求められる時代となっている。
その中で、短命ながらロシアなどのジュニアには次から次へと技術力の高い選手が
控えているので末恐ろしい。