来月に世界選手権を控え、その前哨戦として
注目された「四大陸選手権」が台北で開かれました。

シングルは、男女共に日本人選手が制しました。
また、男女共に準優勝も日本人選手が占めました。

現在の選手層を考えると、全く不思議な事では
ありませんが、それにしても素晴らしいことです。

更に調子を上げて、世界選手権に向けて良い演技が
見られることを楽しみにしています。


男子シングル
優勝は、貫禄の高橋選手。4回転ジャンプは成功しません
でしたが、SP、FPともにまとめあげました。

素晴らしかったのは、羽生選手。FPでは4回転ジャンプを
成功し、見事に準優勝でした。
まだスタミナ面で課題があるものの、ジャンプだけでは無く
高い演技力と柔軟性に高い才能を感じます。
将来、日本人男子3強を苦しめるのは間違いないことでしょう。
今のところ、プルシェンコ選手というよりは、ジョニーウィアー
選手の様な線の美しい選手といった印象です。
年齢を重ねていくことで、高橋選手やランビエール選手
のように力強く、色気のある表現が身につくと鬼に金棒です。

今大会では、表彰台を逃しましたが、小塚選手は
世界選手権に照準を合わせてくることでしょう。

また、3位のアボット選手が、世界選手権に出場できないのが
もったいないと感じるほど、良い演技をしていた思います。


女子シングル
優勝は文句無く安藤選手でした。
試合だけでなくショーにも全力投球で、スケートに対する
姿勢が以前より格段に異なってきた様に感じます。
確実に一皮むけた大人のスケーターに成長した様に
思います。





準優勝は浅田選手。安藤選手には及ばなかったものの
着実に調子を上げています。

トリプルアクセルの成功率も上がってきていて、
後はトリプル-トリプルのコンビネーションを採り入れ、
スピード感をアップさせれば尚良いと思います。

鈴木選手は、残念ながら今大会では思う様な演技が
出来なかった様ですが、来シーズンも引き続き
競技を続けて欲しいと思います。

3位は、男子のアボット選手同様、世界選手権に出場
できない長洲選手が良い出来だったと思います。
まだ若い選手なので、チャンスはあるはず…
来シーズンが楽しみです。