がんばれ たーぼう(ADD息子「超ユニーク君」へのエール) -3ページ目

がんばれ たーぼう(ADD息子「超ユニーク君」へのエール)

息子がADDであることに気付いたのは
息子が20歳を超えてからでした。
・・・そういえば、小さいころから他の子とはどこか違っていた・・・

逃げたくなったこともありました。
そしてやっと今、向き合うことができる気がしています。

再起のきっかけになったのは、今年の5月のことでした。

(引きこもり開始から2年経過)



新聞広告で見つけた「初心者デッサン教室」に


息子を通わせることにしたのです。



実は・・・


この講座には 以前に私も通ったことがありました。


とにかく 先生がとても素敵な方。


   穏やかでの~んびりとしていて


   何でも「良し」としてくれる とても肯定的な方。


この先生は


下手な受講生にも あきらめずに絵を描き続けさせることができてしまうのです。


チラシを見たときに、その先生のお顔が思い浮かんで


『部屋にずっとこもっているよりはいいだろう』と思い


息子にすすめてみました。




はじめは 難色を示していましたが、小さいころから絵を描くのは大すきでしたから


全10回 週1回。 この講座への参加を決断するに至りました。






このデッサン教室も 残すところあと3回くらいになった時、


こんなことがありました。




私の地域に台風が上陸し、


ものすごい豪雨と暴風に見舞われ、電車がストップしました。


勿論 この講座も「休講」。HP上で公示されていました。




しかし、わたしが仕事から帰ってくると息子は家にいない。


「休講」に気づかず、


電車が止まっているからと、自転車で教室に行ったのでした。



息子がアトリエに着くと、鍵が閉まり、誰もいなかったそうです。


息子は、筆記具が濡れないようにシャツの中にしまい、


1時間以上玄関の軒先で待ったのだそうです。





『鍵がかかっている時点で気づけ!』と呆れてしまいますが・・・


「だれも来なかったよ~。」と言って


びっしょ びしょになって帰ってきました。




・・・やれやれ・・・




結果、10回の講座を休むことは一度もありませんでした。



今思えば、



「何かが変わるかもしれない」という気配を感じたのは


このころだったと思います。














「ADD」


私や息子がこの障害に向き合うことになったのは、


今から3年前 大学を中退したときのことでした。



その後、ずーっと自室に引きこもり。


親御さんとして、経験のある方は分かると思いますが


それはそれは 心が痛む日が続きました。


ろくに食べない・・・


ベットに横になっている・・・


だれともしゃべらない・・・


「首でも吊るのではなかろうか」とも思えました。




しばらく様子を見ていて


「こいつ鬱になったかもな」そう思いまして、


無理やり心療内科に連れて行きました。




・・・・と・・・・・・まあ鬱っぽいことはそれとして・・・


生育の様子を聞いた医師から


ここではじめて


「ADDであるのではないか」という見方が


示されたのです。



・・・・!!!・・・


あ~。そうだったか。


親として・・・・納得。





「落ち着いて話が聞けない 聞き漏らしが多い


 他人と上手く付き合えない 空気が読めない


 片づけられない 忘れ物が多い


 席に座っていられない 時間が守れない・・・」



本当に仕方のない奴だ と思ったこともしばしばでしたが


「やらない」のではなく「できなかった」ということなのです。




この見解が 我が家の大きなターニングポイントになりました。


本人の努力不足でもなく  子育て仕方のせいでもない。


「なんだそうだったか。」と、ほっとした部分は多かったものの、


逆に言えば


この超個性は、一生変わることがない。


ヤンキーなら更正できます。


しかし、ADDであれば もともと脳の回路が違う。


わが子の場合は、


死ぬまでこの超個性と生きなければならないということになるのです。




このときはじめて 私は腹をくくりました。


共に生きる。






 





 




超個性的な息子の就活がはじまってから

「願」をかけて、ブログを休んでおりました。

彼の努力や苦悩を

ネタにする気にはなれなかったから。




そして昨日、
   「内定」をいただきました。




小さな 小さな 町工場です。




「会社は大きくなければ」とか
「やっぱメーカーだよね」なんていう方々から見れば
「なんとまあ 大したことのない・・・」と思われるかもしれません。


しかし、
何をやっても器用にいかない
ADDの息子にとっては、
ありえないほどの幸せです。


「内定がでた」という息子からのメールを見たのは、
仕事帰りのバスの中でした。

・・・・!!!・・・・
えっ?「内定??」
その吉報は突如として 届きました。


母親として、どんな気持ちがしたかって?
それが不思議なのですよ。
メールを読み終わったとたん、
強力に膝かっくんをされたように、
何かが体の中でブチンと音を立てて切れて
頭が真っ白になって 身体の力が抜けました。


「やったー!」という激情は湧いては来ませんでしたよ。


大学中退。
ひきこもり。
就活をしようにも 相手にもしてもらえない。

思っていた以上に
息子も私も
心身ともに摩耗していたのだと思います。


あ・・・でもただ一つ、
「これで安心して死ねる」と感じました。
自殺願望ではないですよ。
「生きる糧も得られない こいつを残しては死ねない」
と、心のどこかで思っていたのだと思います。




・・・ほ、ほんとにうちの息子でいいんですかね・・・




同じ境遇の子育てをしている方。
超個性的なおちびさんを追いかけまわして 将来を不安に思っている方。
頑張ったら、いいことがありましたよ。



正直、私にとって、とてつもない苦労の連続だったです。

明日から 少しずつ書いていきます。

読んでやってください。




ありがとうございました。



息子の就活がはじまり心身ともにヘロヘロです。(更新しなくてごめんなさいね。)

○パソコンで作った履歴書
  ・・・ん・・・内容は薄いけれど・・・(それは仕方ない)
  なかなかの出来。(就職支援施設の御指導がありがたい)

○スーツ
  半袖のワイシャツも買ったし。ガタイが良いので見た目はイケてる。

○証明写真
  撮影技術に感謝。なかなか賢そう。

・・と、いうわけでジェットコースターに乗ったように スリリングな毎日を送っています。





或る日の夕方のこと。

居間で待ち構えていると、就活から元気に帰ってきました。

私は、待ちきれずに玄関に行き 声を掛けました。

「どうだった?」

すると息子、何も言わずに靴を脱いで家に上がり

居間の椅子にストンと座った。


「あのさあ・・・・いるんだねえ・・・かわいそうな人が。」

「??? 何々、何のこと?」


聞いてみると次のような事でした。


ある駅のロータリーを とぼとぼ一人で歩いていると、

40前後の女の人が まっすぐに近づいてきた。

不思議に思って立ち止まると、

その人は、息子に向かってこう言ったのだそうです。

「あのう、お金が無くて ネットカフェにも泊れません・・・」と。

・・・・・な、なんだよ そりゃ!!・・・


それを聞いた息子、

ポケットの中にあった500円玉を握りしめ

相手の目の前に差出したのだそうです。

「これしか都合できないのですが。」と言って。


・・・・うお~~~い。息子さあああああん。
   もしも~し!!(泣)・・・

ずっと黙って聞いていましたが

思わず息子に

「ちょっと~。何やってるのよ。」と、ため息まじりに言いました。


すると、息子。

「だってさあ、本当にお金無くて500円しかあげられなかったんだもの。」って。


そこ~?! そこに、突っ込んだわけじゃないですから。




「世界中のすべての貧しい人を助けることはできません。


 お金をあげる必要はないのですよ。」私がそう言うと、



「ほどこしは 必ず返ってくるって言うから。」と笑顔。


「・・・・・・。」






他人ではなく、まずは、苦労している母ちゃんを助けてほしいんですけれど。






まあ、変な宗教の勧誘じゃなかったから 良かったことにしましょうか。




超個性の若き皆さんへ



たくさんの困難をかかえているのに、


感覚だけは 鋭敏だから


何かやっちゃっては 人一倍落ち込む。


立ち直れないくらいに。




今日は?


またKYになっちゃった?


一生懸命 聞いているのに


     また、めっちゃ聞き漏らしがあったって?

  

片づけられずに 汚部屋で途方にくれたり?


間に合うはずなのに 間に合わなかったりしたのかな?





たくさんのことを一度にやるハメになって・・・


頭の中で 毛糸がぐるぐる絡まり・・・


「いかん パニック起こす」ってなることもあるよね。



そんなときは・・・


  →落ち着いて~~。はい、深呼吸。


   そんで、付箋に片っ端からメモって・・・・。

   

   それから おもむろにパニクろう!(笑)OK!

   

   思い切って タコおどりするのも良い。(これおすすめ)



酷な話だが、

   

   出来ぬことは 出来ぬのだ。

 


   ・・・でも・・・

   

   出来ないことが そんなに悪いことなのか?


   大して まわりに迷惑かかってないから。



出来ないことは 出来る脳の部分ににカバーさせる。


   無くしそう→絶対的な定位置を決める。


   忘れそう→タイマーをセットする。


   間違えそう→時間をあけて3回チェック。  とかね。




そう、あなたの脳はね。


常人にない未知の部分がたくさんある。


だから 容量まだまだ余っているはず。



「他人と同じにできない」とを嘆かずに


「自分に何ができるか」と悩んだ方がいい。


「他人となんか同じでたまるか」って。


   



うちの息子のメモ帳。こっそりみたら


   『1だけ』とか


   『入れる』だけ書いてある。


  まったく、ほんとに宇宙人メモ。





大丈夫。


明日はきっと前に行けますよ。