医学部を卒業して医師国家試験に合格すると、2年間初期研修というのがあります。

 

学生は大学病院か市中病院に第三希望まで希望を出して、病院側も取りたい順番にリストを作成しマッチングさせます。5年生頃から病院見学をしていき、6年生の夏ごろに面接等の試験があります。

 

5年生から6年生にかけてこれらの就職活動のため、地元の病院を志望する場合は何度も実家と地方を往復することになります。病院見学では交通費が支給される場合もありますが上限が定められている場合も多くあります。

 

そのため頻繁に往復することも難しいかもしれません。地方大学の学生が大都市で就職活動をする場合を考えていただければ分かりやすいと思います。

 

病院見学は回数が多ければいいというものではありませんので、一概に地方国立大医学部のデメリットと言い切れるわけではありませんが、有利ではないことは確かでしょう。

 

ただし、学生数全体よりも病院の採用数全体の方が多いので、どこかの病院には必ず就職できますし、最後は出身大学の大学病院が引き受けてくれるようです。