医師に聞いたインフルエンザのハナシの講義 | 好生館 食知楽好

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当ブログ管理は食のプロではありません。色々調べて、様々なHPの引用したものを独自に再編集してご覧頂いています。ご理解ください。

さてさて、今年初の真面目な記事です(笑)
昨日まではお正月だったので書きませんでしたが、今日から書いていきます。
今日はお医者さんに聞いたインフルエンザについての徹底解説をお話しします。
予防の方法から、そもそもインフルエンザって?というハナシまで幅広くまとめますので、ワクワクしながら読んで頂ければ幸いです。

まず、インフルエンザの予防についてです。予防は
1インフルエンザのワクチン接種
2咳エチケット
3手洗い・うがい(うがいはイソジンなどうがい薬を使わなくてもいいそうです)
4十分な休養とバランスのとれた食事をすること
5適度な湿度を保つこと(加湿器などを使い、50~60%を保持)
6人混みや繁華街を避ける(これを書いてる本人は福袋を買いに街に出ていたので全く予防になってませんが(笑))
を気をつけることだそうです!
ワクチンなんて効果ないんじゃないの?と聞かれそうですが、ワクチンは感染を予防するというより発熱やのどの痛みなどのインフルエンザの症状を抑える効果があるようです。また、幼児や高齢者に関しては重症化を防ぐ効果も期待できます。
 以上のように、インフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありませんが、ある程度の発病を阻止する効果があり、またたとえかかっても症状が重くなることを阻止する効果があります。ただし、この効果も100%ではないことに御留意ください。
また、インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行が予測されるウイルスに合わせて製造されています。このため、インフルエンザの予防に充分な免疫を保つためには毎年インフルエンザワクチンの接種を受けた方がよい、と考えられます。
皆さん、少々お金はかかりますが、このブログを見てくださる方は是非接種をしてくださいね!

マスクは?と聞かれそうですが、これについてお話を聞いた医師は

「マスクには特に予防効果はないそうです。マスクについてはマスクによる口腔周囲の保湿がウイルス予防に効果があるのでは、といった理論はありますが、医学的に実証されてはいないようです。既に感染した人が、咳などで周囲にまき散らさない、といった意味合いは期待できそうですが(エチケットという意味も含めて)。」

だそうです。要するにウイルスを体内に入れないというのは無理だけど飛沫感染を予防するにはある程度の効果はあるかもぐらいに捉えればいいという感じですね。

では、かかってしまったらどうすればいいのでしょうか?
それについて下にまとめてみます。

・具合が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう。
・安静にして休養とりましょう。特に睡眠を十分にとりましょう。
一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間はウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
排出されるウイルス量は解熱とともに減少しますが、解熱後もウイルスを排出するといわれています。排出期間の長さには個人差がありますが、咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、不織布製マスクを着用する等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。
参考までに、現在、学校保健安全法(昭和33年法律第56号)では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています(ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません)。
・水分を補給しましょう。お茶でもスープでも構いません。
・咳やくしゃみなどの症状がある人は周りの方にうつさないために、不織布製マスクを着用しましょう。
・人混みや繁華街の外出を控え、無理をして学校や職場などに行かないようにしましょう。
また、小児、未成年者では、インフルエンザの罹患により、急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロと歩き回る等の異常行動を起こすおそれがあるので、自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、小児・未成年者が一人にならないよう配慮しましょう。

インフルエンザにかかった時、タミフルを
飲めば確実に治ると思われている方も多いかと思いますが、実はそうではないんです。
実際には「有熱期間を24時間程度短縮する」程度の効果で、例えばもともとインフルエンザで熱が5日間続く状態だったのが、4日間になる、といった効果と思って下さい。なので、タミフルを飲んだら劇的に熱が下がるなんてことはないと思った方が良いです(解熱剤のほうがよっぽど効果的です)。

タミフルなどの薬も、もちろん副作用があります。また、インフルエンザはほとんどの元気な方では、解熱剤など使用し放っておいても治る病気です。漢方薬を使うという選択肢もありますが、とにかくインフルエンザになったら何が何でも病院へ行って薬をもらわないとならない、といったものではないです。

タミフルを開発した製薬メーカー“ロシュ”はスイスにあります。スイスの国民は自分がインフルエンザと診断されたときに「タミフルちょーだい」と希望するのは4人に1人、だそうです。。理由は「自然に治る病気にどうして薬が必要なの?」と。

自然に治るのは、体内に侵入したインフルエンザウイルスに対しての免疫力(以下、抗体)が高まってウイルスを破壊してくれるから。ただし増えまくったウイルス量に対抗できる量の抗体が十分に備わるのに5~7日かかってしまいます。だから治るまでにそれだけの日数を要する訳なんです。

検査キットに反応しやすくなる熱発12時間以降であっても、ウイルス量は膨大ではありません。その時期に薬を使ってウイルス増殖を抑えてウイルスを少数にしておけば、少ない抗体量であってもウイルスを全て破壊できます。すなわち1~2日ほど“薬で早く治せる”のです。

さて、熱発後48時間を超えた時のウイルス量は膨大となりピークを迎えます。その時期ではウイルスを抑えたとしてもそれに見合った抗体の産生が追い付きません。追い付くの5~7日。すなわち、48時間たっちまったら薬使っても使わなくても同じ経過、つまり薬は“後の祭り”で治るのに結局5~7日かかってしまうのです。

ちなみに、重症化しないためには前述の通りワクチンを接種すること、栄養をとり、それができなくても少なくとも水分をとり、休養することが大事です。

皆さん、いかがでしたか?

これであなたもインフルエンザのこと理解できたのではないでしょうか?

自分の健康と家族、恋人、友人の健康のためにもこの記事に書いてあることを教えてあげてくださいね。

皆さん、一緒にインフルエンザから正しい知識で身を守りましょう!

また、この記事は題名の通り実際に現役で医師として働いてらっしゃる方が丁寧に説明して頂けたことで作成できました。この場を借りて御礼申し上げます。


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