資料保存器材のHPより、資料のカビのクリーニング作業の様子を要約して引用します。
松竹大谷図書館様より、寄贈された資料のカビのクリーニング作業を依頼された。全体に湿っており、カビが発生していた。この状態で書庫に入れることは困難であるため、資料の乾燥とクリーニング作業を行うことになった。
他の資料へのカビ胞子の飛散を防ぎ、さらに資料の乾燥もあわせて行うため、図書館の近くにあるビル屋上をお借りして、屋外でのクリーニング作業を行った。当日は快晴で、屋上に資料を広げ、1点1点クリーニングを行った。
カビの付着が著しいものはHEPAフィルター付き掃除機で吸引した後、消毒用エタノールで、拭き取った。通常クリーニング作業は手袋を装着して行うが、今回は資手袋は外して素手で行った。その後、乾燥が確認できた資料から無酸素パック「モルデナイベ」に収納し、取り残しのあったカビ胞子の不活性化と殺虫を行った。
無酸素パック「モルデナイベ」は資料保存器材さんの商品。手軽にフリーザーパックのように密閉し、なかに脱酸素剤を入れる事により、カビの不活性化と殺虫が行われる。
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