癒し系の医療業者 | 外科医ライフ

外科医ライフ

ツイッター外科医のちょっとイイ話 Season2
ありがちな外科医ライフを気の向くままにつづってます。

最近、続けて
不整脈をお持ちの
患者さんの手術を
担当した。



ともに
数年以上前より
心臓にペースメーカーが
入っておられる方々である。


外科医が注意すべきは


手術の際に
電気メスなどを
使う関係で


埋め込んだ
ペースメーカーの
動作の調整を依頼
しなければならない
ことだ。


そこで
手術が決まり次第
早急に
業者に連絡を入れる
システムになっている。


この前の
手術の際には
急な予定変更のため
連絡が手術の前日に
なってしまった。


さすがに
向こうも困られるだろう
と思いつつ
連絡をしてみると


「ああ、○○さんの
件ですよね。
実はご本人から
手術が近いとお聞きして
準備はしておりました。」



そればかりか


「○○さんのこと
どうぞよろしくお願いします。」


と言われてしまった。


患者さんに尋ねると
その業者の方とは
道端でばったり
あってしばらく
立ち話となり


今度手術を
受けることになったことを
伝えたらしい。


しかも


自分が携わった
ペースメーカーの
患者さんの
顔と名前を全て
覚えていらっしゃり
定期的に
連絡もくるらしい。



それにも増して


特に眼差しが優しく
物腰も穏やかで
見ているだけで
何か癒されてくる。


こういう方に
心臓のペースメーカーの
管理をしてもらえたら
それだけで
心臓の発作も
おさまりそうな


大げさだけど
そんな予感まで
してくる。



商売だから
顧客サービスの
一環でしょと
言われればもちろん
それはあると思う。


一方で


安かろう商品を
さっと置いていって

メンテナンスなし
という業者も
また増えてきているのが
現実である。




真に患者さんの
ことを思ってくれる
医療業者には末永く
頑張ってほしい。



しかしながら、


昨今の
経済理論に基づく
医療政策は
コスト削減
ありきで、



第一、医者が
そんな気持ちを抱くことは
今の世間からは
癒着と混同される危うさを
はらんでいる。





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