バレエスタジオビートの優子先生インタビュー(1):

繋がりとはどういうことか?

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風花:
私、以前、優子先生がアメブロ始める前におっしゃってた事を、最近思い出したんですよ。
パッシブ・ムーブメントを説明するために、私の質問に優子先生が答えていくってパターンで動画にしたら分かりやすいんじゃないかと。
動画はちょっとアレですが、文章で書けるブログならいけそうだと思いまして。
それで、今日は私がインタビュアーになって質問して、文章に起こしてブログに上げるということをやってみよう、となりました。
さっそく始めたいと思います。

優子先生の4つの分類です。
バレエの体の使い方、全4種類の解説。

優子先生にお付き合い頂いて、これを分析していこうと思うのです。

 

風花:

私は解剖学用語で説明してるんですけど、私の言う「グローバル筋による引き上げ」っていうのが、優子先生の「引き上げて踊る」タイプ。日本式バレエの「お腹の引き上げ」。

 

で、優子先生の「踏んで踊る」タイプが、私の書いた「腸腰筋による腰椎・骨盤の引き上げ」になります。

 

踏めているということは、私の解釈では腸腰筋が使えて、腰椎・骨盤・股関節が正しく使えているということなんですが、どうでしょう?

 

優子先生:

うーん、私は身体が上手くいっていればいるほど、どこの筋肉を使ってるとかいう、筋肉の感覚がだんだんなくなってきて、全く筋肉を使ってないかのようになってしまうので、わからないですね。骸骨が踊ってるような、骨の感覚だけになっていくので。

 

風花:

受動バレエですもんね。そう言われるかな、と予想してました(笑)じゃあ、この部分は私だけの責任で、こうであるはずと私が思う、ただの仮説です(笑)

 

優子先生:

ただ、上手くいってる身体では腸腰筋がとてもストレッチされてる感覚はあります。上手くいってない身体だと、鼠蹊部やお腹の奥で腸腰筋が伸びてない、そこを伸ばすように誘導していきます。

 

風花:

あらためて、「踏めてるって定義は何ですか?」って聞かれると、難しいですよね。

土踏まずの真上に股関節が来て、その上に耳の穴が来て、とか形で言う先生いるじゃないですか、でもそれだと私は身体のコントロールが上手くいかないんですよね。人形にポーズ取らせて床に置いたみたいな。バランスは取れてるけど、動いたら崩れるから動けないみたいな。

 

優子:そう、バランスが取れる形で床に乗せただけじゃ踏めてることにはならないんです。

 

風花:

「繋がり」ってのも難しい。

でも、少なくとも、あるダンサーを見て、「繋がってるな」と思う動きって身体に無理がない動きですよね。

④のしなりで踏めてる人で身体が繋がって無い人っているんですか?

 

優子:いませんね。繋がってますね。そうです。しなりで踏めてる人は繋がってます。

 

風花:

私は他人の動きを見てる時に、「この身体の動きだったら次はこう来るよね」という予想と違う動きをされると、違和感として感じて、ああ繋がってないなと感じます。腕だけ部分的に動かしてるなとか。

 

バレエってジャンルは、ジャズとかヒップホップみたいに「うっ?!そう来たか!」みたいに、鋭角的な、ザクっとぶった斬るような、予想を裏切る動きで観客を翻弄してドキッとさせるってテクニックは一切無いんですよね。流れるように、振り子が振れる動きが予想がつくように、物理法則に従った自然な動きから逸脱することが無ければ無いほど良しとされるじゃないですか。

 

優子先生:

そう、動きが曲線なんですよね。それに、しなりで踏めてる人は大きく動けるし、動いても自然なんです。しかも大きく動いても痛めない。

 

繋がってない人が大きく動くと、特に、落ちたエネルギーって、自然に上がるだけなので、落ちた分しか上がらないはずなのに、落ちたエネルギー以上に筋力で足した分の動きを感じてしまうと、違和感として感じますね。それを繋がりのなさとして感じる。