やっぱりプルシェンコはプルシェンコだ。

そんな感想を抱いた欧州選手権だった。

ジャンプを飛ぶ飛ぶ。ぐいぐい攻める。そこに何の躊躇もない。

これが自分の世界だ。これが自分のスケートだという思いに自信を

持っていて、ゆるぎがない。

そんな印象を改めて持った。

ミスはあったものの、順当に優勝。おめでとうございます。


そしてランビエール。

滑りが相変わらずきれい。そして自分が何を表現したいか分かっている。

3Aが入らないのは残念だけど、彼の滑りはそういう問題じゃない。

「椿姫」でのアルマンの情熱や苦悩が手に取るようにわかるプロだと思う。

「ブエノスアイレスの秋」もいいけど、一般大衆にわかりやすい芸術と

いえるプログラム。

やっぱりオリンピックは色々な人が見るし、わかりやすいのも大事よね。

ランビはユーロでは銀メダルのイメージが強いけど、今回も銀メダル。

本格的な復帰戦としては上々だったのでは?PCSが超高いし。

まあ納得だけど。


ジュベール。ジャンプの失敗が多かった。

本人も納得いく出来ではないだろう。でも怪我の後でよく滑りきったのでは。

PCSがもう少し出てもいい感じがする。

OPではメダルをとって!!

トリノから4年、ものすごく努力を重ねたと思うから。

最近は攻撃されることも多かったけど、でも自分の姿勢を貫く姿はかっこいいよ。


ひそかに応援しているボロノフに失敗が多くて残念だった。

でもきっとロシアはプルさんと彼をOPに出すだろうし、オリンピックではぜひ

納得する演技をしてもらいたいです。


そうそう、表彰式がオトナの風格漂うステージといった感じで、みていて感銘をうけた。

フィギュアの表彰式って本来こういう感動的なものではないのだろうか。

最近は色々な思惑が見え隠れしているようで感じの良い表彰式をあまり

見なかったきがするけど。。。(ユーロでも多少はあるのだろうけど、露骨ではない)


しかし観客席、空席あります。

日本でこのすごいメンバーで試合したら、間違いなく満席だろう。

ちょっと寂しい気がした。

でもランビとかジュベールとか超ワールドクラスの選手はまあ良いだろうけど

そうでない選手たちってスケートを続けていくの、大変だろうな。

スポンサー見つけるの、大変そうだし。

などとケビンを見ながら思った。(ケビンごめんなさい・・・好きなのよ、ほんと)

それはどの種目にもいえることなんだけど、お金がかかる競技を続けるのって

難しいこともあるだろうな。

だからこそ、今見せてもらえるものを全身で受け止めなければ。




ユーロと先週の全米のアボットを比べると、それでもアボットのほうが出来が

よかったのでは?という気がする。貫禄としては負けてる感じもするが。

ジャンプを表現の融合、本当にすばらしかった。

スケーティングの上質なこと。

今シーズン、彼の出来を超えるものをまだ見ていない。

続くは無良選手。怪我でGPSを欠場していただけに、フリーの体力は?

などと思いつつ観戦。

やはり所々でジャンプミスがあり、崩れる。

来シーズンは、復活してまた世界選手権に出れるといいね。

短く切った髪とグレーの衣装がとても似合っていた。

郡山選手はステップの盛り上がりがすごかった。

今シーズンのランビエールのSPのステップのもりあがりとちょっと

似てる感じ。あくまで雰囲気ですが。

そういう独特な盛り上げ方をもつステップだった。


そしていよいよ小塚選手。

圧倒的にスケーティングがうまいな~と思った。

今シーズン、SSで良い点が出ていないけど、出してくれ~と

心から思う。衣装がやっぱり地味かな~。

黒を着てる男子選手って多い上に、ちょこっとスパンコール

つけられてもねぇ~。それだったら上下色がほしいと思った。

青とか緑とかさ。

特に後半に向けて盛り上げるような曲をつかっているわけではないし

少し目をひく部分があっても。スケーティングは十分なんだから。

冒頭のジャンプは4Tではなく3Lzだった。

オリンピックもこれでいくのかな?戦略としては良いのではないか。

とにかく、今回の演技では3Aがふたつ入ったことに対して

涙が出てしまった。


最後、高橋大輔選手。

大歓声!!!

音楽がはじまって動き出したとき、今までの選手との格の違いを感じた。

なんていうか指先1本1本で、もう作品をつくりだしているのよ。

あごの向きとか、上体の感じとか、もう天才だと思った。

そこにひじょーーーーに滑らかなスケーティングが備わっている。

滑らかかつ、ねっとりしているというか。

天才外科医ってこういうメスさばきをしそうだな、と思った。


4Tは回転不足ながらも無事着氷。3Aも2回きれいに入る。

アクセル、大きくて流れがあってとても良かった。

最後のSlSt,もう会場中が感動です。

あんなに哀愁の漂うステップができる選手、いる?

ショートのステップといい、こんなにステップでいろいろな表現が

できるってやはり天才!!!


でも後半のジャンプがね・・・。3Loからのよろよろはお約束になって

しまったかのよう。3連続もつけられない。

そこの課題は残ったままだよね。

すごく良い点がでて会場が沸いたけど、興奮しつつ、そんなことを思った。

レベルのとりこぼしと後半の体力。

4Tを入れて、オリンピックまでにまとめられるか。

怪我前に2本入れていた4Tだけど、まとめる自信がなかったら、あきらめる

勇気も必要なのではないか。

それでもみんな、大輔を応援するに違いない。

それだけのものを見せてくれているのだから。

あんなに存在感やオーラを持つ日本人男子、なかなかいない。

みんな誇りに思っているよ。


■会場内で気がついたこと

1 椅子はなかなか良い。

2 手荷物を預かってくれる場所がなかった。

  そりゃホテルとは違うけどさ、遠くから来ている人もたくさんいるはず!

  結局キャリーバッグを座席の下においてみたけどさ、かさばるし邪魔だし

  うかつに席あけられない気になるし(あけたけど)、かさばる荷物だけでも

  預ける場所がほしかった。

3 マンガの「安藤美姫物語」描いてる折原みとさん?がマンガを買って

  くれた人ひとりひとりにサインをしていた。

4 全日本のパンフレットが欲しかったが、入り口付近の売店を探し回っても

  みつからず、売店の人に聞くと「奥のほうで売っているという噂を

  聞きましたが・・・」と当惑顔で教えてくれた。

  行ってみると、トイレを何箇所か通り過ぎた奥にひっそりと売り場が。

  女性が二人立っていて、ひっそりと売っていた。

  一部1000円。

  もっと目立つ所で売って欲しい。


 スタッフの方々に「キャリーバッグを預ける所は?」とか色々なことを

 聞いたが誰もすらっと答えられず、いつもあたふた。

 席の場所を聞いても「Fはあっちです」と言うだけだとか。

 スケート連盟って無能なのでは?という噂をちょっぴり実感した。

 まあこんなに小さい事ではあるが。



女子フリーにつづく



食事後再入場し、男子フリーへ。

ちょうど第3グループの練習が始まったときだった。


しかし余談ながら、なみはやも他と一緒で座席狭いよねー。

私の隣が高田延彦みたいな大男でしかもダウン着ていたので

身動きとれず。

一緒にいったうちの夫もどちらかと言うとデカイほうなので

はさまれて、肩がまず入らない!微妙にずらして座るしか

ないんだけど、圧迫感が・・・。

しかも私の膝には4歳の娘が・・・。

うきゃーーーー。空気が薄いです。

まあ、席は多少クッション材も入っていたし、背もたれもある

なかなか良い椅子だったので、文句は言うまい。


元に戻して。

男子はやっぱり迫力と力強さが違う。

ジャンプの幅も高さもすごい!!スピードもど迫力。

女子と男子ってやっぱり身体的に違うのねーと練習を見ながら

感じた。

まず南里選手登場。

しっとりしたアランフェスだった。南里選手といえば、よくジャンプが

崩れていた印象があるのだが、よく決まっていましたよ。

そのがんばる姿に思わず涙が・・・。終わったとき河野コーチを

ふと見ると、彼女も涙をぽろぽろ流していた。

今年手術したばっかりなのに、よくやった!

ふくやさんの関係者もニコニコして大画面に映っていて、会場が

ほんわかした雰囲気に。


第3Gでは佐々木選手も良かったです。

柴田選手も個性的でステキだった。柔軟性がある人って見ていて

心地よい。


第4Gの練習が始まり大輔選手が出てくると、もう、もう、大歓声。

女子は老いも若きも「大ちゃ~~~~~ん☆」状態。

上の座席の人だと思うけど、車椅子席のてすりに何人もかじり

ついて大輔選手の名前を呼んでいた。

黄色い声ってこういう声なんだなー、今日はじめて聞いたなーと思った。


まず町田くん。

はじめの3Aの高かったこと。

その成功のあとはダブルになっていたジャンプもあったけど、全体的に

よくまとまっていたと思う。ちょっとあたふたした感じのジャンプも

多かったけどね。

得点は139.67。


続いて織田選手。

冒頭の4Tは転倒し、「ああーー」という声がたくさん聞かれたが、そこから

後は完璧と言ってもいい演技に見えた。

ジャンプが面白いように決まる!!

転ぶ気配が全く無い!!危うい体勢もあったのに転ぶ気がしない!

まさに着氷の天才だと思った。これはGOEが高く出るはずだ。

とりこぼしている所もちょこちょこありそうで、本人としてはもっと出来るはずと

おもっているだろうが、あのジャンプの安定感は素晴らしかった。

そして、チャップリンプロ、モロゾフ素晴らしい。

止まってポーズしている部分も多いけど、それがうまく作品の中に

溶け込んでいますね。


次へ続く