2023年10月11日。

はいたい、こんばんはー

いつもありがとうございますほっこり




今日は珍しく映画の感想を書きたいと思います。

思いきりネタバレありなので、読まれる方はご了承くださいませ。




先日、市街地で1人時間を過ごすことになったので、映画館で『ミステリと言う勿れ』を観てきました。



その感想を書きたいのですが……。

私は数年前に原作を読んで魅了され、テレビドラマも観たけどめちゃくちゃ漫画を読み込んだというわけでもない、言うなればにわかファンです汗



なので本当に個人のうっすい感想なので、読まれる方もどうぞうっっすい目で読んでくださいねあせる

コアなファンの方が読むと怒りが湧くかもしれませんが、決してアンチとかではありませんのでお許しをアセアセ






とりあえず

前回の話はこちら→→→






ご存知の方も多数いらっしゃると思いますが、映画の『ミステリと言う勿れ』『月刊フラワーズ』という雑誌の2017年1月号から掲載されている田村由美さんの同名漫画が原作です。


2021年1月にはフジテレビの月9枠でドラマが放送され、2023年9月にも特別編が放送されました。


そして映画は2023年9月15日から公開され興行成績も良さげですニコニコ
私が観た時も8割くらいのシートが埋まっていましたよ。
すごいですよね


今回の映画は、漫画の単行本では2〜4巻に収められているエピソードを丸々っと映像化した感じで、内容もほぼほぼ原作通りでした。


ではあらすじ書きます!
全部一気にネタバレします!


あらすじは、広島に住む女子高生(狩集汐路=かりあつまりしおじ)が主人公(久能整=くのうととのう)に、遺産相続時の身辺警護を依頼し、整くんは嫌々ながらも依頼を受けることになり、狩集家の遺産相続に関係する人々と一緒に行動する中で、狩集家とその顧問弁護士である車坂家と顧問税理士である真壁家が今まで遺産相続争いにかこつけて狩集家内のある特徴を持つ人を殺害していたということに気づき犯人を捕まえる……というものです。



あらすじを読むとミステリーなのですが、犯人探しだけが見どころという訳ではないのがこの作品の魅力キラキラ


主人公の整くんはいつも人をじっくり観察して、その人の深層心理を読み解き、その人に今必要な言葉を投げかけます。


その言葉がきっかけで、自分の闇に気づく人や自分の価値に気づく人、喜ぶ人、ショックを受ける人など様々ですが、整くん自身も自分の言葉で別の気づきを得て問題(犯罪だけではなく諸々の問題)解決に至ることが多く、今回の話もそんな流れです。



さて、めちゃくちゃ個人的な感想なのですが!


整くんの言葉には、思い込みや慣習などに縛られていたことを気づかせたり、何となくモヤモヤしていたことを明白にしてくれる力があります。


なのでこの作品を観る(読む)と、以前より少し自分の頭の中もスッキリするのです。
そしてハマる


そんな整くんですが、幼少期はかなり悲惨で辛い思いをしてきたようです。
すみません、まだ最新巻を読んでいないので詳しいことは知りません


それゆえの洞察力と分析力なのだと思います。


世間一般的な評価で自分が高い評価を得られないことは納得しているけど、辛い経験から這い上がった自負があり今の自分は幸せに生きているという自信を持っています。


なのに時折顔をのぞかせる過去の記憶……
そのせいで整くんは自信を持って語りながら、時折すごく寂しい空虚な目をするのです。



そこが……
そこが、やっぱり菅田将暉さんでは出し切れていなくて、漫画と実写の違いを感じてしまいます。
ファンの方あせる怒らないでー


私は菅田将暉さんが好きです。
2014年のNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』から『すごく光っている俳優さんだな~』と思っていました。


そして、整くん役の菅田将暉さんも好きなのです愛ほんとに
でも漫画の整くんとは違うな……と思っています汗


なぜなら菅田将暉さんからは自信が溢れ出てしまっているのです泣き笑い
整くんのイメージの、ブツブツささやくような早口の語りですが、菅田将暉さんの整くんは相手に対してまっすぐに語りかけています。
目線も相手を見ています。
そして相手を説得するように話すのです。


でも漫画の整くんは、語りだして途中からは過去の自分や自分の周りにいた人たちに話しかけていることがあります。
なので目線は途中からとおーくなる時があるのです。
そして自分を納得させるように話す……



それとね、細かいところでいうと、映画冒頭の路面電車に乗る菅田将暉さん版整くんは、リュックをドサッと自分の隣の空席に置いたのですよ。


いやいや、整くんはどんなに車内が空いていても自分の荷物は膝の上か足元裏に収めるでしょあせると思いました。
漫画にはそこまで描かれていないけど


そしてコインランドリー帰りに荷物を振り回す描写も、菅田将暉さん版整くんは考え事に合わせてプラーンプラーンですが、漫画の整くんはその時の気持ちに比例しての荷物回しではなくて手癖なのです。


ガロくんに指摘されて自分でも驚いていた人のマネと一緒で、気持ちではなく脳内とリンクして勝手にしてしまう行動なのです。


そういうちょっとしたところで、菅田将暉さん自身が見えてしまって、やっぱり漫画とは違うな~なんて思ってしまいました。


それはこの映画のヒロイン原菜乃華さんにも感じました。


漫画の狩集汐路ちゃんは、心に深いキズのある不安定な少女です。


でも原菜乃華さんは安定感バッチリビックリマーク
泣くのも笑うのも自分の意志がはっきり出てる。


漫画の汐路ちゃんは、整くんと一緒にいる時はまぁ安定しているけど、1人の時は自分でも自分のやっていることを理解できていないような不安定な状態なのです。


目線を変えた作品なら、何かに取り憑かれた少女といった風に描写されるような。


だから最後、朝ちゃんに
「汐ちゃんのせい」
と言われても、感情を爆発させての号泣はできないのです。


勝手に涙は出てくるけど、まだわからないことだらけなのです。
なのでその後はケロッとしてたりするのです。
整くんの言うように、コンクリートはまだ乾いて固まっていないので変化し続けていて本人も掴みきれていない。
そこが強そうに見えて儚い汐路ちゃんの魅力だと思っていました。


だから映画の汐路ちゃんはちょっと違う……
でも原菜乃華さんは迫真の演技で素晴らしかったですよ合格



でね、映画を観た後に考えたのですが……。
芸能界の第一線で活躍する若い俳優さんはやっぱりオーラが強すぎるんでしょうね笑い泣き


まだ映画に出たこともないような超若手か40歳を過ぎて酸いも甘いも噛み分けたような役者さんじゃないと、整くんの陰影は出せないのかもな。
汐路ちゃんの不安定さも。


ではこの映画は面白くなかったかといえば、そんなことは全くありません。


テレビドラマではできない規模の屋外撮影の醍醐味がありましたし、なんといっても演者がすごい人たち笑い泣き


いやー鈴木保奈美さんなんてチョイ役すぎません?なんて贅沢な。


そして赤峰ゆら役の柴咲コウさんが、まさにハマり役でした!
漫画の絵面とは違うのですが、いかにも富豪一族にいる、キャリアをあきらめて家のしきたりに従おうとする女性って感じで見事でした拍手



そして映画版でのちょっとした疑問。
本当の狩集家の子孫の女性(松嶋菜々子さん)、現狩集家の人たちから連絡受けても怖くて会えなくない?


原作では偶然、汐路パパに会ったことから話が進むから汐路パパの人となりを知っての交流だと納得できるけど、いきなり連絡が来て鬼の話されたら絶対会わないよねガーン



と、完全に個人的な意見で書かせていただきました。
ちょっと映画に対する批判みたいになったかもしれませんが、思わずブログに書きたくなるような面白い映画でした!ということは伝わると良いな~と思っております。


これからも漫画はもちろん、ドラマも映画もあれば観させてもらいます爆笑
ブログを読んでちょっとでもご興味が出た方はぜひ飛び出すハート






たまひよこヒヨコ

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