2020年7月21日。
先日の帰省の疲れがとれないのか、気圧配置のせいなのか・・・
ね、ねむい
では、はりきっていっきましょーぅ(
空元気)
自分のことを盛り盛りにするためだけでなく、自分に厳しく接した先輩のことを落とすためにも嘘をついていたキラ子さん。。。
会社としてきちんと対応しきれていない間も、CA間では情報共有がなされ、現場でそれぞれが個別に対応して事なきを得ていました。
キラ子さんも、トロピコ航空のCA同士の繋がりの強さがわかってきたのか、先輩など他のCAについての嘘をつくことはなくなりました。
ですが、自分アゲの嘘はまだチラホラ・・・
これからどう対処していこうかと会社は頭を悩ましていましたが、そのうちキラ子さんの退職が決まり、上位職のみんなは正直ほっと胸を撫でおろしました。
キラ子さんが退職したあと、入社時からキラ子さんをかばったり支えたりしていた心優しき同期のCAが、少しずつキラ子さんについて語りだしました。
キラ子さんは入社後すぐの地上訓練時から同期の中ではかなり変わっている子として認識されていたようです。
まずコミュニケーションがうまく取れない・・・
自分について話したいことは一方的に話すけど質問には答えない、人の話は聞かない。
また同期のうち2名がキラ子さんと同じアパートに住んでいて、お互いの部屋を時々行き来していたそうですが、キラ子さんの部屋にはシャネルのロゴ入りのものがあふれていたそうで、“東京の”実家にはシャネルの行商がくるのでそこから買っているといつも自慢していたそうです。
が・・・玄関を入ってすぐのリビング以外はとんでもない汚部屋で、いつからかベランダはゴミ袋が山積みとなり異臭を放っていたそうです
そんな話以外にも同期たちからいろんな話を聞いているうちに、なんとなくキラ子さんが嘘をつく理由の一端がわかってきたように思いました。
キラ子さんは某地方の出身で、そこでは普通より少し良い暮らし・良い成績で真面目に育ち、東京に強く憧れ進学を機に上京してきましたが、入学したのは東京の超お嬢様私立大学。
周りはブランドもののファッションで身を固めた煌びやかな女子だらけ、キラ子さんはそこで都会と田舎の違いに衝撃を受けたようです。
元々の負けず嫌いな性格もあって、努力して自分を都会のキラキラ系女子へ変えていったようですが、どんなに頑張っても上には上が。
そして出自を比べられるとどうしても引け目を感じてしまう・・・
大学の4年間で、自分は東京出身で幼稚園から有名私学に通っていたお嬢様という設定を作り上げ、それを演じることで周りと足並みをそろえていたようです。
トロピコ航空に入社し、誰も昔の自分を知らない環境になったことで、自分が作り上げた設定がどんどん広がり、様々な場面でなりたかった自分を演じることで虚栄心を満たしていたんでしょう。
嘘をつく人の中には本当に病的な場合もありますが、キラ子さんの場合は相手や状況に合わせて嘘をついたりつかなかったりできたので、病気とはいえない程度だったと思います。
それでも自分を良く見せたい、他人の上に立ちたい、他人から羨ましいと思われたい、といった欲望が抑えられず、また自分の過去を知らない、深くは追求してこない人たち(沖縄の人たちは基本的に優しいので他人をあまり追い詰めません)の前では嘘がバレないと思って調子に乗って・・・キラ子さんの嘘が、大きくなっていったのはそんなところだと思います。
大手航空会社に転職したキラ子さんでしたが、そこでまた自分と大手の正社員CAとの格差に痛めつけられたのか、すぐに退職してしまったようです
しばらくは連絡をとっていた同期たちも、退職や出産・育児などで環境が変わり、今のキラ子さんの様子はよくわからなくなってしまったそうです。
嘘をつくことで一時的に心を満たそうとしていたキラ子さんは、結局満たされ、幸せになれたのでしょうか・・・?
次回、自分を良く見せようとすることの無意味さについて、私自身の考えをまとめてみたいと思います。
たまひよこ