究極のマネジメント講座 -2ページ目

マネジメントと責任

マネジメント(management)は、日本語訳としては、経営とか管理とかの意味が出てきます。

managementの動詞形であるmanageの語源は、ラテン語の「手」の意味であり、manualなどと同語源です。

そして、manageのもともとの意味は、「(馬を手で)御する」ということなんですね。

馬車などで、馬を手綱(たづな)でコントロールして、目的地(目標地点)に辿り着くようにするのが、マネジメントです。

簡単に言うと、手綱のコントロールがマネジメントです。


ちなみに、責任という言葉もこれと関係しています。

責任とは、何でしょうか?

私は、研修やセミナーで、よく「責任」って何ですか?ってお尋ねすると

「責任とは・・・責任を負わされることであって・・・」

というような応えをされ、何か自分が不利になり、嫌なものというイメージを持つ方が結構いらっしゃいます。

このようなイメージを持っていると、

「責任を取りたくない」

とか、

「私の責任ではありません」

というように、責任逃れをしてしまいます。


しかし、


責任とは、手綱(たずな)なのだと思います。

責任とは、自分の人生の手綱を自分で握ることです。


「責任を取りたくない」というのは、

「自分の人生の手綱を自分で握りたくない」と言っているのと同じです。

それは、「自分の人生は人任せだ」と言っているようなものです。


何か“かっこわるい”感じがしませんか?



話をマネジメントに戻すと、

マネジメントとは、手綱をコントロールすることでしたね。


そして、責任とは、自分の人生の手綱を自分で握ることですから、

経営者や幹部・上司がマネジメントにおいて、責任を取らないということは、

マネジメントすべき手綱を人に渡してしまうということですから、

かなり“かっこわるい”ことだと認識する必要がありそうですね。


ではまた!


究極のマネジメントコンサルタント
小西 繁雄