25日は、木彫り作家「はしもとみお」さんのご本の紹介を
私は、みおさんの木彫り作品をinstagramで知りました。
温かみがあり感情を秘めているように見える表情や対話ができそうな動物たちにときめいてしまいました。
作品集を見てみたいと思っていたら、図書館で作品・制作風景・作り方・彼女の感性が編まれているこの本に出会いました。
彼女の感性がこの本で作品だけでなく言葉にも表現されています。
その一部を引用させていただきます。
◆以下、引用
自分で絵をかき、木を彫って何かを作る勉強をしていくうちに、自然がどれほど美しく、素材がどれほど大切なものか、肌で感じていくようになりました。
ものを作るということは、ものの美しさを学ぶということです。
スケッチは自分の目の前にいる生き物を、出会った第一印象をとらえるためのもの。描くことは、よく見ることにちゃんとつながります。
刃物は、時として人を傷つけるものであるので、心を集中させて使います。
彫刻の仕事は、集中力と、正しい判断と、勇気と、決断力がいるとても難しい世界ですが、大切なのは気持ちを込めて、木槌を振ることです。
命を吹き込むのではなく、命は、木の中にもうすでに埋まっていて、わくわくと掘り出されるのを待っているのです。
彫刻になった、その子の、新しい命の、はじまりです。
長く引用させていただいてしまいましたね。
もしご興味が湧きましたら、ぜひお手に取ってご覧いただけたらと思います。
私は彼女の感性に触れて、心があたたかくなりました。
作り手さんの想いや作品を感じ取られる1冊でした。
作り手さんの感性といえば、2月上旬に東京芸大の卒業作品展に伺いました。その時の様子を3月のブログにアップできたらと準備しているところです。