そらいろ日記

そらいろ日記

fantasy・essay・写真・イラスト・本

夏の朝、

散歩の途中で出会った花や実に、

そっと耳を澄ます。

 

 

朝日にひらく槿からは、
空へほどけていくような、透明なソプラノ。

 

 

 

高い枝に実るオリーブからは、
葉擦れに紛れて聞こえてくる、静かなアルト。

 

 

そして、サーモンピンクの夏薔薇には、
光を含んだ、しなやかなメゾソプラノ。


二つの声のあいだを行き来しながら、
旋律にほのかな艶を添えている。

 

歩きながら、三つの声を心の中でそっと重ねてみる。

高い声、低い声、その間を漂う声。


それぞれ違うのに、不思議とよく調和する。


夏の朝に出会った植物たちの声を、
ひとつの音楽として味わいながら歩く。